出世稲荷神社【しゅっせいんり】(京都市上京区聚楽町)
天正十五年(1587年)、豊臣秀吉が聚楽第に建立した神社である。聚楽第が取り壊された後、江戸時代初期の寛文三年(1663年)、に現在地に移された。
境内入り口 |
境内 |
千本通りに面して建つ出世稲荷神社
映画監督の牧野省三さんと、俳優尾上松之助さん(目玉の松ちゃん)が寄進された石鳥居があるという。
どの鳥居なのだろう。(お二人は活動写真、無声映画などと呼ばれていた時代に活躍した人達です。)
境内
おきつねさんを覆う金網にはびっしりと神籤が結わえてある
本殿 祭神:稲荷大神五柱
左の覆屋の中に三石社(壽石社・福石社・禄石社)
木製の靖国鳥居が見えるところに豊臣秀吉公・北政所をお祀りする豊の社
その奥、石の鳥居は水天宮社
左:壽石大神社【ながいしおおかみ】 中央:福石大神社【ふくいしおおかみ】 右:禄石大神社【ろくいしおおかみ】
頭の漢字を並べると福禄寿となる。御神体は石?
2012年6月9日の朝日新聞に、当社が京都大原に移転するという記事が出ていた。老朽化が進む社殿の修復費をまかなえなくなったためという。明治期以降に建てられた社殿は文化財に指定されておらず、補助金も出ないそうだ。地域に氏子がなく、多額の寄付もないまま、移転せざるを得なくなったという。
home 作成:2012.06.09