天岩戸神社【あまのいわと】(三重県志摩市磯部町恵利原)

伊勢道路(県道32号伊勢磯部線)を走っていて、何度か道路沿いにある鳥居(一の鳥居?)を目にしていた。
初めて鳥居を目にしてから10年以上が経過し、やっと参拝の機会を得た。
道路沿いの鳥居をくぐり車で予想以上の距離を走ると大きな鳥居があり、少し行くと駐車場がある。

参道

鳥居の額には「天の岩戸」の文字。たしか、駐車場から歩いて一つ目の鳥居




禊滝が見えてきた

写真を撮りながら参道を歩いて約10分程で到着




禊滝

禊滝
駐車場近くの掲示

「古事記」の中に出てくる有名な神話、天照大神【あまてらすおおみかみ】須佐之男尊の悪事を戒める為、岩戸の中に隠れてしまわれたという伝説にちなんだ洞穴が、ここ天の岩戸といわれています。この伝説の地は各地に幾つかありますが、うっそうと茂る杉木立の中ひんやりとした霊気に包まれ、洞穴から湧き出る清水の音を聞いていると、まさに神話の物語が展開したであろう雰囲気になり、実に厳【おごそ】かです。
その洞穴より湧き出る清水は高さ3m程の禊ぎ炊滝【みそぎだき】と呼ばれる滝になっており、この付近一帯の重要な生活水となる神路ダムへ流れ込んで行きます。
この湧き水は日本名水百選にも選定されています。またこの神路川は昔、”裏の五十鈴川”【うらのいすずがわ】と呼ばれていたこともあり、伊勢神宮とのゆかり深い地域として、四季を通じて訪れる人は絶えません。

日本名水百選について
名水百選とは環境庁が日本全国にある清澄【せいちょう】な水や特に湧水【ゆうすい】、表流水【ひょうりゅうすい】についてさまざまな角度から調査検討を行い、選定した百件の名水のことです。


禊滝近くの掲示

天の岩戸
 「天の岩戸」さんは、神路山の逢坂峠のふもとにある洞窟で、付近一帯を高天原ともよんでいる。天の岩戸神話になぞられているのもこの付近が杉の木立がうっそうとし、ひんやりした霊気につつまれ、岩穴から渾々と清水が湧き出ている。この流は禊滝と呼ばれる滝となってたえず神路ダムに流れまんまんとただよい、水面にはお獅子岩の岩影や緑こく育った神路山の植林のすがたをそのままに写し、志摩用水として日量31000トン、志摩住民の生活飲料水の源となっている。
 また、日本の「名水百選」に選ばれていて有名である。
 世界の真珠王御木本幸吉翁もかつては岩戸の崇拝者であり、昭和六年三月、当時の恵利原地区青年団員と祈念の楠を手植せられた。これが岩戸さんの中央にのびのびと育った楠で、御木本楠と名付けられている。
地元恵利原老人会では、毎月例祭をとり行い全国各地から特に四季を通じ訪れる人々でにぎわう。

伊勢志摩国立公園
 磯部町役場
 磯部町観光協会
 恵利原地区


天の岩戸

拝殿から天の岩戸を見る




天の岩戸

天の岩戸




祠

天岩戸の右手、覆い屋の中に三つの祠がある。




岩石祭祀

参道途中にあった。立札には「お地蔵遺跡石」の文字
右手奥にも・・・
岩石祭祀

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風穴

天の岩戸から15分ほど山道を歩くと風穴がある。(注連縄の下辺り)
冷たい風が吹き出ていたが、登りで出た汗がひくほどではない。
(岩が重なり良い感じだったが、木漏れ日が強く写真の出来は悪い。)


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home   作成:2010.09.05