伊雑宮【いざわのみや】(三重県志摩市磯部町上之郷)

境内入り口

一般には「イゾウグウ」とよばれ、皇大神宮「内宮」の別宮です。
古くから「天照大神の遙宮【とおのみや】」と称せられた。




参道

参道




参道




御門

御門が見えてきました




本殿

御祭神は天照大神。御由緒には「天照坐皇大御神御魂」【あまてらしますすめおおみかみのみたま】と書かれております。
本殿は唯一神明造で千木は内削ぎ(水平切)、皇大神宮本殿と同じです。瑞垣、玉垣で二重に囲われております。




本殿と古殿地

本殿と古殿地(本殿に向かって左手)
伊勢の神宮に準じ、二十年毎に新しい社殿を造営し、東西交互に式年遷宮が行われます。

祓所と御倉

祓所【はらえど】及び御倉【みくら】
御神木


『倭姫命世紀』によりますと、垂仁天皇の御世、皇女倭姫命が皇大神宮の朝夕の御贄を奉るべき地を選定しようと志摩国を巡行したとき、伊佐波登美命【いざはとみのみこと】が倭姫命を奉迎して磯部の地に神宮を営んだのが、伊雑宮の創立であるとのこと。『皇太神宮儀式帳』には「伊雑宮一院 志摩国答志郡伊雑村にあり、大神宮以南相去ること八十三里 天照大神遙宮と称す」と記され、『延喜式』の伊勢太神宮式にも同様の事が記されているそうです。これらの書物は当宮を天照大神を遙拝する宮としております。中世・近世においては、『倭姫命世紀』の記述から、当宮は伊射波登美命【いざはとみのみこと】と玉柱屋姫命【たまはしらやひめのみこと】を祀る宮と信じられていました。明治維新後、祭神を天照大神と定められて今日に至っております。(『日本の神々6』より)

神社の地図 ←地図  戻る

home   作成:2010.09.19