神服織機殿神社【かんはとりはたどの】(三重県松阪市大垣内【おおがいと】町)
伊勢神宮の神御衣祭【かんみそさい】において、皇大神宮とその第一の別宮荒祭宮に和布【にぎたえ】を奉織する機殿【はたどの】の鎮守として奉祀された神社である。
地元の人は、親しみを込めて「下館【しもだち】さん」とか「下織殿【しもはたでん】」とか呼ばれているそうだ。
(当社の南方約2kmのところに鎮座する神麻続機殿神社【かんおみはたどの】は「上館さん」「上織殿」とも呼ばれているそうだ。)
参道入り口
参道を奥へ進むと、右方向に境内が広がる
写真右手、木の奥に末社がかすかに見える。
左:神服織機殿神社 右(鳥居正面):御機殿【おんはたどの】(八尋殿)
御機殿で和妙【にきたえ】【にぎたえ】(絹布)が織られる。
神服織機殿神社御祭神:神服織機殿鎮守神。(『お伊勢まいり』(監修神宮司庁)による。) 『日本の神々 6』には、神服部連の祖天御鉾命【あめのみほこのみこと】と、織子などの祖天八千々姫命【あめのやちじひめのみこと】が御祭神とある。
鳥居の正面にある織殿は本殿よりも大きいので、左手にある神服織機殿神社と勘違いされる方がおられるそうだ。機殿は織子がこもって作業する建物なので、参拝時間違わないように。(『お伊勢さん125社めぐり』)
左:末社 右:神服織機殿神社
末社は左側に二社(上の写真)と右側に四社(下の写真)見ることが出来る。
『お伊勢まいり』(監修神宮司庁)には「神服織機殿神社末社八所」、御祭神は神服織機殿鎮守御前神とある。
(神服織機殿神社玉垣内に末社二社があるのかもしれない。)
境内右手の末社
写真:2019.12撮影
home 作成:2019.12.14