頭之宮四方神社【こうべのみやよもう】(三重県度会郡大紀町大内山)
参道入り口
御手洗場
境内の横を流れる唐子川と御滝
御滝遙拝所
拝殿
本殿
祭神:唐橋中将光盛卿【からはしちゅうじょうみつもりきょう】
由緒
村の子供達が唐子川であそんでいると、川上より髑髏【どくろ】が流れてきた。子供達がこの髑髏を水に浮かべたりして遊んでいると、たまたま通り合わせたこの村の老人が、「不浄なり」と、子供達を諭し髑髏を捨てさせ帰宅させた。すると、その老人はたちまち気が狂い始め、大声を出して曰く「予は、唐橋中将光盛なり。今この辺りにて童子を相手に楽しく嬉戯【きぎ】しているにもかかわらず、汝【なんじ】来たりて予に向かって屈辱を加え遊びを妨げた。もし、予の髑髏を崇め祀らわば、汝の乱心を止め、萬民【ばんみん】に幸福を与え、永く守護する。」と宣【のたも】うた。それを村人が聞いて、老人の非礼を謝し信託の通り現今の社地に髑髏を祀ったのが、今の頭之宮四方神社であるという。
建久二年(1191年)には「頭之宮」と称しているが、宝永五年(1708年)神託により四方神社と称した。現在は頭之宮四方神社という。
頭之水【こうべのみず】
奉石所 お願いを掛けるときは白石を用い、お願いが成就(お礼参り)した時には黒石を用いるという。石は海水で清められた海岸の丸い石を使用する。交通が発達していなかった昔においては、海岸部まで出向いて石を求めることに信仰上意義があったと考えられる。 |
頭之石【こうべのいし】(お頭【かしら】さん) |
home 作成:2008.10.20