国津神社【くにつ】(三重県津市美杉町太朗生)

太朗生国津神社の杜

国津神社の杜




太朗国津神社境内入り口

境内入り口




境内掲示

県指定天然記念物
国津神社のケヤキ
昭和十五年九月十六日指定

この大ケヤキは、地表に現れた根回り十九.六メートル、樹高三十メートル、胸高周囲約七メートル、枝張り東西約二十五メートル、南北約十六メートルの大木である。樹齢八百年以上と伝えられ、県下のケヤキの中でも最も古いものの一つと言われている。また昭和五十五年度全国植樹祭のお手蒔き用として、この種子を献上された由緒あるケヤキである。

美杉村教育委員会
ケヤキの巨木



国津神社拝殿

拝殿

由緒は創建当時に遡って証する足る根拠はない。古老の口伝によれば、往昔国司北畠大納言家、支城を当太朗生村キリキ山に築く。城主の祈願所として小祠を祀り崇敬して来たが、国司滅亡の際この城も落城、落城の際火災に遭い小祠も焼するという。文禄年間に社殿を再興、爾来二十一年毎に造営を行い今日に至っている。(「三杉村史」より)




国津神社本殿 国津神社本殿
本殿

祭神
大国主命【おおくにぬしのみこと】
建速須佐之男命【たけはやすさのおのみこと】
火之迦具土神【ほのかぐつちのかみ】
倉稲魂神【うがのみたまのかみ】
大鷦鷯命【おおさざきのみこと】
大山祗神【おおやまづみのかみ】
太山咋命【おおやまくいのみこと】
八重事代主神【やえことしろぬしのかみ】

明治40年11月、村内小祠10社を合祀、大正13年に至り境内社二荒神社をも合祀して今に至ってる。

(三重県神社誌より)




十三重塔 十三重塔と種子

左:十三重塔  右:弥陀三尊種子【しゅじ】碑
境内掲示

国指定重要文化財建造物
国津神社十三重塔
大正十五年四月十九日指定

以前、太郎生日神不動前の山王権現社境内にあったが、明治四十年山王社合祀の際、現在の国津神社に移された。十三重塔としては小型であるが、塔身四面にはそれぞれ薬師・阿弥陀・釈迦・弥勒の四仏を配し、その整った形や屋根の曲線などは、鎌倉時代の特徴をよく表してる。
総高三.三mで、石材はこの地方で多く使用されている地元産出の大洞石【おおぼらいし】と呼ばれる溶結凝灰岩で造られている。石造美術の宝庫と言われる美杉村にあって特に優れた作品である。

美杉村教育委員会



塚群

左石碑には「愛宕山大権現 秋葉山大権現」の文字、中央は?、右石碑には「寿塚」【じゅつか】の文字



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home   作成:2010.07.18