水屋神社【みずや】(三重県松阪市赤桶)
掲示
創建
千余年前、大和の春日大社の安在所として天児屋根命を奉斎す。その後、大化四年(648)奈良の三笠山から素盞鳴尊、龍神姫尊及び櫛稲田姫尊を勧請す。和銅三年(710)興福寺東門院領「閼伽桶の庄」となり、慶長五年(1600)関ヶ原合戦以後伊勢領となる。
当社に遺る南北朝時代文中二年(1373)の棟札にも大和州閼伽桶庄宮と記されており三殿並立の朱塗りの春日造も明治二十五年現在の神明造に改められた。(以下略)
境内入り口
巨木に囲まれた社殿
拝殿左:「楠椙【すぎ】和合の木 二号楠 二号杉」 「神木、水屋の大楠は本殿裏にございます」との注意書きがある
拝殿右手前:椋【ムク】
拝殿越しに本殿を拝す
神明造の本殿
御祭神
天児屋根命【あめのこやねのみこと】、素盞鳴尊【すさのおのみこと】、天照大神【あまてらすおおみかみ】、龍神姫命【りゅうじんひめのみこと】(龍神さま)、神功皇后【じんぐうこうごう】、櫛稲田姫命【くしいなだひめのみこと】、蘇民将来【そみんしょうらい】、誉田別尊【ほんだわけのみこと】、多紀理姫命【たぎりひめのみこと】、市杵島姫命【いちきしまひめのみこと】、多岐津姫命【たぎつひめのみこと】、武内宿禰【たけのうちのすくね】、豊玉姫命【とよたまひめのみこと】、大山祇神【おおやまつみのかみ】、宇賀之御魂神【うかのみたまのかみ】、加具土神【かぐつちのかみ】、乙加豆知命【おとかずちのみこと】、菅原天神【すがわらてんじん】
蘇民将来が祀られている神社は珍しい。明治になり牛頭天王が素盞鳴命に、婆利采女【ばりさいじょ】が櫛稲田姫命に姿を変えた例が多数あることから、以前は牛頭天王ファミリーが祀られていたのではないかと空想する。
本殿背後の水屋の大楠 |
大楠の前にある赤い祠は大楠社 |
樹齢千年とのこと。御神木である。しかし境内には御神木予備軍がいっぱいある。
境内掲示
大楠社
春日大明神(天児屋根命)
稲荷大明神(宇迦之御魂神)
この神祠にはこの里の祖神でございます春日さまがお祀りしてございます。このお社は古く大和の春日大社の行在所として創建されたからでございます。
併せまして京都の伏見稲荷さまが祀られてございます。
(以下略)
左:本殿 ・ 中央:祖霊 英霊 鎮霊社 ・ 右奥:「昇龍楠」と名がついた傾いた巨木
水屋の大杉(樹高43m)
右にはこの大杉、左には楠椙【すぎ】和合の木、後方は水屋の大楠、前方は椋【ムク】と、囲まれる様に社殿が存在する
鹿子【カゴ】 (春日大社の鹿にゆかりがあるとのこと) |
夫婦杉 |
礫【つぶて】石
水屋神社背後を流れる櫛田川にある。
礫石に関する掲示
写真:2018.07撮影
home 作成:2018.07.30