波切神社【なきり】(三重県志摩市大王町波切)
駐車場から、漁港の岸に沿って進むと参道入り口がある。
左手、燈籠後ろの頑丈な祠は恵比須様。祭神は蛭子神【ひるこのかみ】
拝殿
当社は大王崎東端、海に突出した小山の上にある。雨風が強いのか、丈夫な石垣に、社殿はコンクリート製。
本殿 コンクリートの神明造の様です。 |
祭神 國狭槌神【くにさづちのかみ】 皇大神【すめおおかみ】 天児屋根命【あめのこやねのみこと】 應神天皇【おうじんてんのう】 表筒男神【うわつつのおのみこと】 中筒男神【なかつつのおのみこと】 底筒男神【そこつつのおのみこと】 神功皇后【じんぐうこうごう】 韋夜神【いやのかみ】 菅原道真【すがわらみちざね】 伊雑皇大神【いざわのすめおおかみ】 素戔嗚神【すさのおのかみ】 大山祗神【おおやまつみのかみ】 豊玉彦神【とよたまひこのかみ】 伊弉冉神【いざなみのかみ】 蛭子神【ひるこのかみ】 金山彦命【かなやまひこのみこと】 猿田比古神【さるたひこのかみ】 白髭神【しらひげのかみ】 以上拾九柱 (拝殿に掲示されていた額に記載) |
『志陽略誌』という書物に「八皇子社 波切村にあり。又八幡宮・熊野権現・荒見天神・翁明神・道祖神等の社あり」とあり、この八王子社が当社のことだそうです。『諸国誌草稿』という書物には「祭神は國狭槌命【くにのさづち】なり、伝へ云ふ本村創立の時より之を祀ると、一村の産神とし祭日は一月一日、八月申の日なり」とあるそうです。明治5年に郷社となり、現在の波切神社に社名を改めたとのことです。明治40年12月5日、境内社十三社と無格社の山祗社、琴比羅社、猿田彦社、同境内社白髭社を合祀しております。(日本の神々6)
鯨石
境内掲示
鯨石
波切でも昔は鯨漁が行われ、盛んな時もありました。
その頃、獲れた鯨の腹から石が出ることが幾度かありました。
そんな石に神秘的なものを感じた人たちが神社に持ち込んだりしたようです。
今もここ波切神社にその石が祀られています。
祓戸神【はらいどのかみ】
狛犬
境内掲示
わらじ祭
葦夜権現祭
昔、大王崎の沖に、ダンダラ法師と言う一つ目の巨人が住んでいました。
この巨人、海は荒らす、村の娘はさらっていくと悪さのし放題。
そこでこの法師に困った村人達が団結して、大わらじを編み、海に向って流しました。
すると一つ目は自分より大きな巨人が居ると思い込んで、以来悪さをしなくなりました。
という伝説にちなんで年に一度9月申の日に波切神社で神事を行った後、畳一畳程の大わらじを海に流し、海上安全と大漁を祈願します。
この神事は県の無形文化ざしに指定されています。
大王崎灯台から360度のパノラマを楽しんでいたら鳥居が見えた。
波切神社の参道がもう一つあるようだ。
home 作成:2010.10.11