二見興玉神社【ふたみおきたま】(三重県伊勢市二見町江【え】)
音無山【おとなしやま】の北麓、立石崎に鎮座する。古くから霊石興玉神石を遙拝していた。
天平時代、行基が江村に太江寺を創立し、そこに興玉社を創祀したが、のちに立石崎に遷座した。
参道(駐車場近くの鳥居付近より)
夫婦岩
波を被っているのは拝殿
この日、伊勢地方には波浪注意報が出ておりました。
拝殿
祭神:猿田彦大神【さるたひこのおおかみ】、宇迦御魂大神【うかのみたまのおおかみ】
左手に夫婦岩の雄岩が見える。雄岩は高さ9m周囲44m、雌岩は高さ4m周囲10mあるとのこと。
雄岩は本来「立石」【たていし】と呼ばれていた。信仰の対象としての「立石」は各地にある。
本殿を裏から見る。右手遠くに赤く見えるのは天の岩屋社。
なぜ、もう2〜3m前に進んで写さなかったのかって?
左手の岩がじゃまですみません。そうしたかったんですけど、なにぶん波が凄くて。
駐車場方向に戻るとき、きっちり波をかぶりましたヨ。それを禊とするには、参拝を済ませた後でもう遅いです。
「日の神 皇居 遙拝所」(石柱記載) 本殿裏にある。
正面に夫婦岩が見える。5〜7月、夫婦岩の間から昇る日を見ることが出来るそうです。正月の初日の出は岩間から外れます。
夫婦岩は、沖合約700M先に鎮まる興玉神石を拝する鳥居の役目をしているといわれる。また、興玉神石を拝する岩門ともいわれる。
興玉石は、江戸時代に津波で海中に消えるまでは海上に出ていたそうです。
二見輿玉神社が所蔵する「二見浦古図」には、海上に出ている興玉石が描かれています。
海岸から夫婦岩越しに拝する構図で描かれており、興玉石の上には御幣が二本立てられています。
二見浦古図 |
猿田彦大神出現の絵 |
「二見浦曙之図」 歌川国貞
天の岩屋社 右手で踊っている(ように見える)石像は 天之鈿女命【あめのうずめのみこと】であろうか。 |
天の岩屋をのぞく |
実家にある古いアルバムには、潮の引いた夫婦岩の前で親戚の人達と一緒に写した小学3〜4年生の私の写真があるはずだ。また、家族で行ったときの幼い私の写真、小学6年生の修学旅行時の写真もあるはずだ。かように私の頭の中には、伊勢の象徴として夫婦岩が存在しておりました。ここ10年、神の社【やしろ】に引かれ、岩石祭祀に引かれている私は、あらためて此の地に足を運んだ次第です。
home 更新:2020.03.04b 作成:2010.09.26