竹原神社【たけはら】（三重県津市美杉町竹原）

当社は、もと白山比�盗_社であった。明治四十一年に村内二十三社を併せ竹原神社と単称した。加賀国一宮白山比�盗_社の御分霊が家城村瀬戸ヶ淵で七羽の白鳥に変じて飛び去り、その留まったところ七ヶ所に社殿を建立したという伝説の一社である。

県道15号線に面した鳥居		御神木

境内掲示

竹原神社御由緒
　当社はもと白山比�盗_社と申し上加賀国一宮白山比�盗_社の御分霊で、第三十六代孝徳天皇の御代のご鎮座と伝えられている。
往古、家城村の鎮徳上人という僧が加賀の白山比�盗_社に参り、御分霊を拝載して帰国の途中家城村瀬戸ヶ淵の旁の岩に笈を掛けて休憩していると笈中の御分霊が七羽の白鳥に姿をかえて飛び去り、その留まる所七ヶ所に社を建てて氏神としておまつり申し上げた。
大正時代の記録によると小倭、竹原、飯福田、川口、八対野、山田野、家城の七社を七白山と言い敬い巡拝するもの最と多しと記されている。
　徳川南龍院頼宣候の尊崇殊に厚く、竹原七百五十余石の中から社領として年々一石六斗余を神社に寄進されているので、一般の崇敬も著しいものあり、明治四十一年に至って村内それぞれの字でおまつりしていた神社を合祀し、竹原神社と申し上げ今日に及んでいる。
　中でも八手俣大河内に鎮座の須賀神社は大河内天王と称し、昔伊勢の国司北畠氏の鬼門除けの神として奉斎されていたもので、疫病除けの神として多くの人の崇敬の的であった。一月の三ヶ日と六月十四日の祇園祭には多数の参拝者があったと伝えられている。

急な石段を登ると、巨大な御神木が見えてきた。

拝殿と御神木

拝殿右手より本殿を望む

拝殿を左手に回り込み、玉垣越しに本殿・摂末社を望む

御祭神
菊理比�当ｽ【くくりひめのみこと】、天照皇大神【あまてらすすめおおかみ】、誉田別命【ほむたわけのみこと】、天兒屋根命【あめのこやねのみこと】、素戔嗚尊【すさのおのみこと】、火産霊命【ほむすびのみこと】、久々廼智命【くくのちのみこと】、大山祗命【おおやまづみのみこと】、天忍穂耳命【あめのおしほみみのみこと】、大國主命【おおくにぬしのみこと】、埴安姫命【はにやすひめのみこと】、大物主命【おおものぬしのみこと】、菅原道眞【すがわらみちざね】、千方命【ちかたのみこと】、大雀命【おおさざきのみこと】

境内掲示

竹原神社本殿（彫刻）

本殿は明治29年(1996)の棟札によれば、宝暦10年(1760)に消失して、その直後の同14年に再建されています。銅板檜皮【ひわだ】葺の一間社春日造【かすがづくり】で、正面には唐破風【からはふ】が付いています。本殿は、向拝の蛙股【かえるまた】には龍、正面の蛙股に波と鶴を浮き彫りにし、欄間には雲と龍を、身舎左右に麒麟【きりん】、脇障子は向かって右に松に滝、左には竹に虎、手挟みに菊が配されるなど各所に様々な彫刻が施されています。


棟札銘
白山姫神社及末社二宇寶暦十庚辰七月二十八日暁消失同十四年奉造榮同六月奉正遷宮其砌裏面之五十八名各銀子三百目宛寄付候依而記し置モノ也
當時奉仕別當　薬師寺住職　鶴堂元瑞記

＜裏面＞
（人名省略）
右消滅ニ付明治二十九年八月奉仕社掌田中足穂男秀穂改書

本殿左手にある社、その右手には山ノ神の石碑が数体

本殿右手の風景 この区域には、ダムの建設で沈むかも知れなかった庚申などの石造物が置かれていた。		石造物群の中でひときわ目を引いた像 白山比�盗_ではないか？とかってな想像をする

裏参道に当たるのだろうか。
石段途中の切株に苗木が育っていた。木札には、美しい文字で「切らないで」と書かれている。
将来の御神木候補である。

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ｈｏｍｅ　　　作成：2012.11.03