御厨子神社【みずし】(奈良県橿原市東池尻町)

御厨子神社参道

参道
御厨子神社拝殿

拝殿

駐車場の隅にあった掲示が目に留まった。

掲示
御厨子山妙法寺(御厨子観音)
当寺院は霊亀二年(西暦七一六)右大臣吉備真備【きびのまきび】発願の寺にして入唐留学無事帰朝の願いがかなえられた謝恩の為天平七年(西暦七三五)その子善覚律師に観音堂を建設せしめたものである。
北室院・南室院等の寺院跡が残りこの付近の地名「大門」は当山の山門跡である。
御厨子神社は当山の鎮守八幡大明神を合祀し、二十二代清寧天皇の磐余甕栗【いわれみかぐり】の宮は、この山にあったと推定される。
当本堂より東を見下ろした低地は磐余池
【いわれのいけ】のあった所である。

磐余池といえばまずこの万葉歌が頭に浮かんでくる。
大津皇子【おおつのみこ】、死を被【たまは】りし時に、磐余【いわれ】の池の堤【つつみ】にして涙を流して作らす歌一首
ももづたふ 磐余の池に 鳴くかもを 今日【けふ】のみ見てや 雲隠【くもがく】りなむ (3-416)

駐車場のこの掲示の位置からそのまま右(西方向)に進めば、一枚目の写真「参道」に至るのだが、気が付かず御厨子観音の方へ行ってしまう。本堂にお参りし元の道をひきかえしていたら、工事をされている方々に出会った。御厨子神社の位置を聞くと本堂の裏だという。下の写真を撮った時、それらしき建物は見えなかったんだけど・・・

御厨子観音

御厨子観音
右手を奥に行くと御厨子神社はある




御厨子神社本殿

本殿
左右に摂末社

御祭神
根折神【ねさくのかみ】、安産霊神【やすむすびのかみ】、 誉田別命【ほんだわけのみこと】

御祭神は、奈良県立図書館情報館「2010年奈良の実景」(https://www.library.pref.nara.jp/nara_2010/index.html)を参照いたしました。




月輪石

月輪石【つきのわいし】(根裂石【ねさくいし】)
【げつりんせき】と仮名をふった本もある。
長さ3.7m、高さ1.4m、巾1.9mの中央に幅38cmから41cmの裂目のある自然石の巨石があり、根裂神あるいは石裂神とも呼ばれ、古代からの磐座信仰の名残といえるかもしれません。
と「香具山周辺散策マップ」(橿原市観光政策課・橿原市観光協会)に書かれていた。




ヤブミョウガ

境内にあったヤブミョウガ
我が家の庭にも二株自生している。
(絵の仲間Oさんと天の香具山周辺の磐座巡りを致しました。「ヤブミョウガ」という名前、そのOさんから教えて頂きました。)



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写真:2019.07撮影
home   作成:2019.09.19