柿本神社【かきのもと】(奈良県葛城市柿本)
境内入り口
写真を撮る私の背後は近鉄新庄駅
神殿狛犬 吽型 |
本殿 |
神殿狛犬 阿型 |
柿本神社は東に面して建っている。その正面右手(北隣)に影現寺【ようげんじ】があり、由緒が掲示されていた。その中に柿本神社に関する文章もあり、以下に記す。
掲示
柿本山 影現寺【ようげんじ】の沿革
柿本山 影現寺は、済衝二年(西暦八五八年)に弘法大師空海の直弟子である真済上人によって開かれた十一面観音菩薩を本尊とする高野山真言宗の寺院です。元来この地には、影現寺の創建前から、柿本人麻呂を祀る柿本神社があり、一説には真済上人は柿本人麻呂と又従兄弟の関係にあると言われており、苦難の人生を歩んできたと思われる柿本人麻呂を弔うために、また、神格化された柿本人麻呂を祀る柿本神社を護る神宮寺として建立されました。
柿本神社の周辺地域は、持統・文武朝(六八七〜七七〇)時代に「万葉集」最高の歌人と賞された柿本人麻呂が持統天皇から領地を賜って居住した所という言い伝えがあり、石見国で死去した人麻呂を宝亀元年(七七〇年)この地に改葬し、その傍らに「人麻呂堂」と呼ばれた神社を建立したと伝えられています。
拝殿南側の「柿本太夫人麻呂之墓」と刻まれた石碑は、江戸時代播州明石から転封となった大和郡山藩主松平信之が、天和元年(一六八一年)建てたものです。(以下略)
摂末社 |
筆柿(ぶどう柿) 御神木? |
掲示
筆柿
この木は「ぶどう柿」とも呼ばれ、古来より大事に育てられ、親しまれています。
兵庫県明石市人丸町にある「柿本神社」にも同じ樹齢と思われる筆柿があり、神木とされています。毎年秋には 一、五cm〜二、五cm程の柿色から褐色の筆の穂先のようなかわいい実をつけます。
皆さんと守り育てましょう。
柿本人麻呂のお墓
万葉歌碑 |
歌塚 |
歌碑には以下の歌が書かれているようだ。(私には読めません。)
歌碑
青柳 葛城山に 立つ雲の 立ちても居ても 妹をしぞ思う
万葉集 第十一巻 二四五三
詠み人 柿本人麻呂朝臣
写真:2017.07撮影
home 作成:2017.07.19