奈良豆比古神社【ならつひこ】(奈良市奈良坂町)
境内入り口
(標柱右側の掲示内容は最下段にあります)
参道入り口に生息する狛犬。(1枚目の写真に小さく見えています。)
手水屋近くに生息する狛犬
拝殿と本殿
この日、沢山の方々が祭の準備をされていた。
「新嘗祭の準備です。年間二十以上あるお祭の中の一つです。」とのこと。
(拝殿の手前には割拝殿の様な建物があったが、多くの人が作業されていて撮影を遠慮した。)
石碑に刻まれた御祭神
式内社
奈良豆比古神社
祭神
施基親王【しきしんのう】
御おくり名田原天皇
平城津彦神【ならつひこのかみ】
春日王【かすがおう】
主神は平城津彦(奈良豆比古)で産土神(奈良山の神か)とのこと。
施基親王は志貴皇子のことで、天智天皇の第七皇子。光仁天皇の父。万葉歌人としても有名。
春日王は施基親王の第二皇子。
『日本の神々4 大和』 白水社
私の好きな志貴皇子の歌
采女【うねめ】の 袖吹き返す 明日香風 都を遠み いたづらに吹く (1-51)
石激【いはばし】る 垂水【たるみ】の上の さわらびの 萌【も】え出【い】づる春に なりにけるかも
燈籠には「春日社」の文字
「もと浄土宗知恩院派西福寺の境内にあり、奈良坂春日社と呼ばれていたという。」(『日本の神々4 大和』 白水社)
玉垣の前に生息している狛犬
恵比須社【えびす】
石瓶神社(石の神ともいわれる。)
春日王の作る矢ならびに幡を石瓶に入れて埋納したとこという。
毘沙門天王社
福の神社 |
辨財天社 |
樟の御神木
供えられたワンカップから木の大きさが想像出来る。
一枚目の写真、標柱の右手にある掲示の内容 天然記念物 樟の巨樹 (昭和二十六年十一月一日) 昭和五十二年五月二十日 指定 今から千二00年余年前、光仁天皇の弟田原太子が病気療養のため。那羅山にある一社中に隠居せられる・・・・とあるその一社こそ当奈良豆比古神社であって、その樹齢千年余、土際の幹囲約一二.八m、目通り幹囲約七.五m。樹高約三0m、枝張り約二0mで、地上約七mのところで南北二枝幹に分岐し、更に北枝幹は三m、南枝幹は四mのところでそれぞれ二分岐し、古色蒼然たる樹相千歳樟である。樹姿は極めて良く、類例の少ない巨樹として保護すべきである。 なお、毎年十月八日、当神社の宵宮祭に翁講により奉納される舞は、国無形民俗文化財として指定されている。この翁舞は、翁と脇の三人舞や互いに対面せずに行う三番叟と千歳との問答など著しい特色をもち、民間に伝わる翁舞として芸能史的に貴重な存在である。 昭和六十一年三月 奈良県教育委員会 |
写真:2020.11撮影
home 更新:− 作成:2021.01.15