たかおかみじんじゃ【たかおかみ】(奈良県桜井市萱森字清水山)

(「おかみ」の文字は[雨/口口口/龍])

境内入り口

宇陀鳥見山の南西麓、標高500mの高地に鎮座する。




境内

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狛犬吽形 拝殿 狛犬阿形

拝殿




本殿

本殿
祭神:高オカミノ神
高オカミのオカミは雨冠の下に口を三つ並べさらにその下に「龍」を書く難しい文字である。[雨/口口口/龍]


タカオカミ、クラオカミについて

日本書紀一書(第六)にいうところでは、伊弉冉尊【いざなみのみこと】が火の神である軻遇突智【かぐつち】を生んだとき身体を焼かれおかくれになった。怒った伊弉諾尊【いざなぎのみこと】は剣を抜き軻遇突智神を三段に切った。剣よりしたたりおちる血から沢山の神が生まれた。剣の柄に集まった血が、手の指の股から洩れ出て生まれた神が闇オカミノ神である。
日本書紀一書(第七)にいうところによると、伊弉諾尊は軻遇突智を切って、三つに断たれた。一つは雷神【いかずちのかみ】に、一つは大山祗神【おおやまつみのかみ】に、一つは高オカミになったとある。
闇オカミノ神と高オカミノ神とは同体と言われている。対の神とも言われる。闇オカミのクラは谷あいを意味するのに対して、高オカミのタカは山の峰を意味する。オカミの語源は不明だが、竜神で雨を司る神とされている。

境内掲示

清水山【きよみざん】鎮座
高オカミ神社由緒記

古文書に依ると九世紀頃(平安時代の中期八九七〜九三0年)第六十代醍醐天皇の御宇長谷寺俗別当兼補佐職藤原家賢の招請に依つて長谷寺の鎮護神として信州(現長野県)戸隠山の九頭龍権現の御神霊を遷し祀つたのが起源である
御神殿は八つ棟造りになつていたのでこの八つ棟造りに因んで萱森、和田、白木、中谷、吉隠等もこの神霊を祭祀している
明治四年に指定村社に昇格され氏子の崇敬篤く現在に至つている。




本殿の壁画

本殿、龍の壁画


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home   作成:2011.02.11