九頭神社【くず】(奈良県天理市下仁興町【しもにごうちょう】)
旧指定村社で、古い文献には葛神社とも書かれていたそうだ。鎮座は詳らかではない。古来から本殿がなく、約10平方メートルを玉垣で囲い、御本地といい、神木をもって神体としている。(『天理市史』)
参道
右手に、赤く塗られた手水屋が見える。
参道の右手に標柱、鳥居の奥に拝殿が見える。
拝殿
御祭神:建御名方神【たけみなかたのかみ】
本殿はなく、玉垣で囲われた御本地とよばれる区域に神木が立っており、これを御神体としている。
御本地の前には清泉があり、神橋が架かっている。
御本地
明治三十九年の調査書に「御真神木、樫、曲尺一丈五寸五分」とある。
一丈は3m、五寸は約15cm。(『天理市史』)(曲尺で計っているので直径か?現在の御神木は二代目か?)
ある神社を参拝後、道に出ると、宮大工をされている方と出会った。私が名張から来たと言うと、1998年の台風で名張の神社も大なり小なり被害を受けたが、この方は名張でその修復の作業をされたという。そしてある神社の氏子でもあるその方が、ある神社の社殿を建て替えるについて、境内の大木を1本(700万円だったか800万円だったかで)売却して、資金の一部としたとの話をされた。たしかにある神社の境内には大木が結構あった。そのお話を伺ったとき、当社(九頭神社)を思い出した。大木を切らずに御神木としてお祀りすることが出来なかったのだろうか、と。
18年後の二度目の参拝
御神木は18年前と比較すると、幹が3〜4倍以上に成長している様でした。
境内社
境内社は二社あるそうだ。(白山神社、八雲神社)(『天理市史』)
一社見落とした。
2024年二度目の参拝、二社目はまたも見つからなかった。
八重桜が咲いていた
写真:2024.06、2006.05撮影
home 更新:2024.06.19a 作成:2023.09.23