倶留尊大権現【くるそ】(奈良県宇陀郡曽爾村伊賀見)

倶留尊大権現の鳥居

鳥居の額には「倶留尊大権現」の文字
ここから100mほど山道を徒歩で登る。




倶留尊石仏

倶留尊石仏と呼ばれている、大きな石の柱。
(手前に置いた三脚の高さは1m50〜60cm位。)




左から見た倶留尊石仏

山道が石段に変わり手水鉢の前を曲がると、大な岩の柱が現れる。
倶留尊石仏を左側から見る。
右から見た倶留尊石仏

右側から見た倶留尊石仏の岩肌



MURYさんのサイト「岩石祭祀学提唱地」の掲示板において、神山一夫さんからお教え頂き、初めて倶留尊石仏という存在を知った。神山さんが「太陽の道」(注1)を調査されていて、その線上に倶留尊石仏があることを発見されたのだそうだ。写真を拝見し、ぜひ行きたいと思っていたが、なんせ山の中、心肺機能に問題のある私には無理だろうと半分あきらめていた。半年以上経過した2008年4月末、曽爾にある屏風岩の桜を撮しに行ったおり、駐車場を管理されている方から「曽爾村観光ガイドBOOK」という20ページほどの冊子をもらった。その中に曽爾村全域マップというのがあり、倶留尊石仏の位置が書かれていたのだ。県道から約60分の登りのようだ。倶留尊石仏について聞いてみたら、舗装された林道で車でも行くことが出来るというありがたい情報を頂いた。早速、一週間後に訪問した次第。

倶留尊石仏って仏教系の名称であり、「神社参拝記」にそぐわないと思ったりもしましたが、「倶留尊大権現」の名称もありアップすることにしました。(それに、石仏というよりは陽石に近い。)ウィキペディアには、「権現」【ごんげん】とは『日本の神の神号の一つ。日本の神々は仏教の仏が形を変えて姿を現したものであるという本地垂迹説の考え方に基づいた神号である。』とあります。

注1:箸墓を中心に東西約200キロの直線上(北緯34度32分)に、古代の祭祀遺跡が並んでいるという、写真家小川光三【おがわこうぞう】氏が唱えた説 。1973年「大和の原像」(大和書房)として発表されている。この説を基に、1980年2月、NHK総合TVで「謎の北緯34度32分をゆく」が放送されている。

倶留尊大権現の地図 ←地図  戻る

home   作成:2008.05.12