神楽岡神社【かぐらおか】(奈良県宇陀市大宇陀上新【かみしん】)

神楽岡神社の標柱 参道の石段

道の駅「宇陀路大宇陀」から、「重要伝統的建造物群保存地区」という長い名前の地区に選定されている古い町並みを目指す。
旧伊勢街道でもある道を、森野旧薬園からほんの少し歩くと、神楽岡神社の標柱が見える。




境内入り口 参道の長い階段を登り切ると、静謐【せいひつ】な空間が広がった。静謐なんて難しい単語が思わず浮かんできたほどの、「静かな佇まい」では物足りないほどの、そんな空間であった。

鳥居は伊勢鳥居。
天照大神をお祀りする神社である。



境内の正面に拝殿

割拝殿
奥に本殿の鰹木が見える

『大和志料』 は、当社を「新神楽岡神社」といっている。当社北方の春日神社が神楽岡神社と称したことに対する社名と見られる。
元禄(1688〜1704)以前の宇陀町絵図に「大将軍」とあり、元禄十六年(1703)の検地帳には「一、境内山林四段四畝十歩。内三段八畝十歩山林、六畝歩宮敷地松山上之新町大将軍社地」とある。(奈良県史5 神社)




本殿

神明造の本殿
菱格子を透かして棟持柱が見える




丹波佐吉の狛犬 丹波佐吉の狛犬

「良い感じの狛犬だなぁ」と思って、あれ待てよ、たしか幽黙さんが紹介されていたような、と思い当たり、
帰ってパソコンで検索したら、出てきました、丹波佐吉の作った狛犬でした。




柿本人麻呂の万葉歌碑

拝殿左手に人麻呂の万葉歌碑がある
ま草刈る 荒野にはあれど もみちばの 過ぎにし君が 形見とそ来し (1-47)(柿本人麻呂)
(万葉集「東【ひむがし】の 野にがぎろひの・・・」の一つ前にある歌)



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home   作成:2014.08.13