白鳥神社【しらとり】(奈良県宇陀市室生三本松)
約1年前、『ふるさと歴史ハイキング』に参加して、近鉄三本松駅から室生口大野駅まで旧初瀬街道を歩いた。そのおり、当社にも訪問した。教育委員会のK氏の説明を聞きたかったので、ゆっくり写真を撮る余裕はなかった。名張からは近いので、また参拝に来ればよいと自身を納得させたのだった。 その1年後、Oさんと二人で同じく三本松駅から室生口大野駅まで旧初瀬街道を歩きました。そして当社に参拝し、ゆっくりと写真を撮ることが出来ました。イチョウも見事に色づいていました。 |
境内入り口
階段を上ったところに拝殿があります。
黄色い絨毯が素晴らしい。杉の大木が沢山あり社殿のある辺りは薄暗い。
拝殿の柱に「御祭神 日本武尊」の文字
拝殿越しに本殿を拝す
本社は『大和志料』所引の「宝暦郷鑑帳」に「仮屋宮 白鳥大明神社 琴弾原ニ明神降給ト申候」と記している。御神体は手に劔を持った木製の神像と伝えられ、また、いま中村の海神社(ナルミの宮)に蔵されている棟札に、社殿は応仁二年(1468)二月二十日、永正五年(1508)三月十日、享保十年(1725)十一月二十八日、明治二十年(1887)十一月二十八日の四回、改造されたと記されている。(『宇陀村史』)
『大和国宇陀郡神社明細帳 明治十二年七月』に、白鳥神社の所在地について「奈良縣管下大和国宇陀郡三本松村字琴弾原」と書かれている。
『三本松 いいね!お楽しみマップ』に「2.白鳥神社(仮屋さん) 祭神はヤマトタケルノミコト(日本武尊)。世に言うヤマトタケルの『白鳥伝説』。日本書紀では、能褒野(のぼの=三重県)で亡くなったヤマトタケルの魂が大きな『白鳥』となって飛び立ち、大和の琴弾原に一度舞い降り仮の宿をとったあと再び大空に飛び去ったという。村人は、ここを『仮屋さん』と呼び、神代の英雄の魂が飛来した尊い場所としてお祭りしているが、詳細は分らず伝説の域を出ない。」との解説がある。地名の琴弾(琴引)に関して同マップに、追っ手を逃れた源義経が長命寺(白鳥神社から500mほど離れたところにある)に立ち寄り琴を弾じたので『琴弾院』と称すると『長瀬山琴弾院長命寺縁起』にあるそうだ。また長命寺には、「鎌倉幕府 北条時頼公琴弾岩」(碑)がある。長命寺のある辺りが、琴弾峠跡のようだ。跡というのは、近鉄大阪線の線路を通すため峠が掘削されたことによる。
春日造の本殿
(清く凛と建っていると感じました。)
少し左に傾いた摂末社
御神木の銀杏
写真:2022.11撮影
home 更新:− 作成:2022.12.18