吉備津神社【きびつ】(奈良県山辺郡山添村西波多)

吉備津神社遠景 鳥居越しに拝殿を望む




境内掲示

吉備津神社
山添村西波多(下津)字ヒガシウラ
併社 皇大神宮 津島神社 蛭子神社
   金比羅大権現 吉守稲荷神社
祭神 吉備津彦之命

由来
当神社の御神体は、境内山腹の巨岩(高さ六メートル・幅十メートル)であり、古代人が崇拝した「神」が降臨し給う岩石信仰をそのまま継承して今日に及び、村内に於てもその起源は極めて古い。祭神吉備津彦之命は孝霊天皇の御子、崇神天皇の時、四道将軍のひとりとして大和朝廷に刃向う吉備の国を攻め、吉備の冠者「温良」と戦い激戦の末これを平定、以後この国を統治し、大氏神として岡山県吉備津神社に祀られる。
この時の戦いは後々桃太郎伝承として伝えられるが当下津にも鬼が塚や鬼岩があって興味深い。鉄の神吉備津神社関係は全国に約五百社とされるが、奈良県内に於ては当社ただひとつである。河内川の瀬音響く本社は、下津里人の心の依り場として、その存在意義は極めて大である。
社殿裏の磐座



社殿裏の磐座 社殿裏の磐座

御神体の巨岩は、木々に遮られて全体がわかりにくいです。同じ様な写真を3枚もアップ致しましたのは、全体を少しでも理解出来るようにしたいと思ったためですが、意図が達せられかどうか・・・

石段横にある石碑には、「御神体は境内山腹の巨岩であり・・・」とあります。しかし、巨岩の前には社殿があります。名張の赤岩尾神社も同様の形態をとっております。赤岩尾神社に参拝したおり、この形態が、私の脳味噌の中でどうしても折り合いが付きませんでした。そのあたりを、「岩石祭祀学提唱地」のMURYさんが、「神の現れ方の一考察」で解りやすく解説されておられます。

社殿裏の磐座

2019年6月再訪
岩の前の灌木が除かれたようで、御神体が見やすくなりました




吉守稲荷神社 金毘羅大権現

祠にお狐さんがいたのでこちらが吉守稲荷神社か。
拝殿に向かって左側にある。

「金毘羅大権現」と刻印されている。
拝殿に向かって右側にある。



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写真:2009.03、2019.06撮影
home   更新:2019.06.15a 作成:2009.03.15