河分神社【かわわけ】(奈良県吉野郡黒滝村中戸)
社名標には「郷社河分神社」の文字
入り口右手の掲示板には、以下の様に書かれておりました。
河分神社
祭神
武甕槌命【たけみかづちのみこと】
経津主命【ふつぬしのみこと】
天児屋根命【あまのこやねのみこと】
姫大神【ひめおおみかみ】
社殿
春日造素木 四棟
明治十四(1881)年建立
祭日
六月第一日曜日
十一月三日
境内社
山の神
稲荷神
由緒
古くは祈雨祈晴の神として背後の宮山を信仰していたが、いつの頃からか、奈良春日大社の分神を祭り始めたとされている。
この神社は、村内六か大字(赤滝、中戸、寺戸、脇川、堂原、御吉野)によって祭られており、明治七(1874)年までは付属の寺院「南光寺」もあり、その本尊であった天文五(1536)年の銘をもつ木造阿弥陀如来座像(村指定文化財・大日堂蔵)が残されている。
一九九二年三月
黒滝川と川合川の合流地点に鎮座する。春日四柱神を祀る。古記録には川分大明神とあり、古来止雨、祈雨の神とされ文禄や延宝の検地帳には「村中氏神川合大明神宮山除地」とある。春日の神勧請以前の往古は、恐らく河合の神、水分の神の鎮まるここの宮山の原始的信仰に始まるとみられる。現に神社裏山に巨樹のヒモロギへ塩や水を供える風習がある。明治5年(1872年)四社神社と改称、同六年黒滝村一三ヶ大字の郷社となり同二十九年河分神社と改称した。(奈良県史5 神社)
拝殿
本殿
斜面に巨木の切株が散見される。写真のさらに左手には山の神社がある。山の神社はこちら。
本殿
手前の巨木は夫婦杉(樹齢約600年)。右手鳥居奥は稲荷社。
稲荷社 |
home 作成:2010.07.17