玉置神社【たまき】(奈良県吉野郡十津川村)

十津川展望

玉置神社駐車場付近より十津川を望む

玉置山は標高1076m、大峰山系の南端に位置し、山頂近くにある玉置神社は熊野奥駆道の第十番行所となっている。
歩いて登れば大変な高度だが、ありがたいことに車で登ることが出来る。私は五條からR168を南下し十津川村折立から登った。




参道入り口 参道の分岐
参道入り口 途中で参道が二つに分かれる。案内に従い下の道を行く。




参道 参道

雰囲気が素晴らしく、長い参道もまったく苦にならない。



大杉 境内掲示

県指定
天然記念物 杉の巨樹群
昭和三四年四月十四日指定

 スギは日本特産のスギ科の常緑針葉の高木で、全国各地に自生しているが、広く植林もされている。
 古代より建築用材として利用されてきたため、全国的に巨樹、老木は少なくなってきている。この玉置神社境内にはスギの巨樹が多数あり、学術的にも価値が高い。その主なものは、平成九年の調査では次の通りである。

             
    胸高幹囲  高さ
神代杉【じんだいすぎ】 約八.三m 約二0m
常立杉【とこたちすぎ】 約八.六m 約二五m
磐余杉【いわれすぎ】  約七.0m 約三十m
浦 杉【うらすぎ】   約七.0m 約二八m
大 杉【おおすぎ】   約八.七m 約四十m


平成十年三月
奈良教育委員会



写真左は大杉


境内掲示

”ようこそ、千古の霊気【れいき】ただよう 世界遺産の玉置神社へ”

当神社のご草創について「玉置山縁起【えんき】」によれば、神武天皇ご東征【とうせい】の折、熊野の浜辺に上陸され、八咫烏【やたがらす】の案内を得て、大和の地をめざし、その道すがら、玉置山に至りて、身の安全を祈願【きがん】され「十種【とくさ】の神宝【しんぽう】」を奉じたと伝えられています。
降って第十代、崇神【すいじん】天皇が「天下安泰【あんたい】」や「悪魔退散【あくまたいさん】」を祈願【きがん】され創建【そうけん】されたとも伝えられています。
この神社が世に名を知られる様になったのは、熊野より吉野大峰山に至る修験道【しゅうけんどう】が開かれて以来、千三百年の伝統【でんとう】を持ち、豊かな自然と人々の篤【あつ】い信仰によって支えられています。


(玉置神社弓神楽【ゆみかぐら】)

  やまとなる 玉置の山の 弓神楽【ゆみかぐら】
  弦音【つるおと】すれば 悪魔【あくま】退【しりぞ】く



本殿

本殿

境内掲示

古誌によれば人皇第十代崇神天皇が社殿を創建されて以来、元禄年間に至るまで国費を以て社殿は御造営されたといわれている。
本殿は玉置三所権現と崇められ、天祖神である国常立尊、イザナギ尊、イザナミ尊の三柱であります。
明治六年には、天照大神、神武天皇を末社より本殿に合祀されている。
殊に中古以来、熊野三山の奥宮として上下の信仰が厚く、数々の行幸がありと伝えられている。

御祭神について、明治の『神社明細帳』には、伊弉諾命【いざなぎのみこと】、伊弉冊命【いざなみのみこと】、天照大神【あまてらすおおみかみ】、神日本磐余彦命【かむやまといわれひこのみこと】とあるが、当社は山岳信仰や玉石信仰を根源とする社とみられる。周辺の集落から仰ぎ見る玉置山は神秘な山容を呈し、山頂付近の玉石神社は祠が無く、地上に露出した円い玉石を御神体として直接拝する形になっている。『玉置山縁起』などによると、玉石神はこの山の地主神、山護神で、古来玉置神社の奥の宮と呼ばれて大己貴命【おおなむちのみこと】を祀るという。また、玉置の名はこの石に由来するともいわれる。(日本の神々4 大和)



三柱社

三柱神社(別名:稲荷社)
祭神:倉稲魂神、天御柱神、国御柱神




夫婦杉 磐余杉
夫婦杉 磐余杉



白山社

白山社
祭神:菊理媛命

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home   更新:2015.08.31a 作成:2008.10.05