大峰本宮天河大弁財天社【てんかわだいべんざいてんしゃ】(奈良県吉野郡天川村坪内)

天河大弁財天社境内入り口

境内入り口

大峰連山の一つ弥山【みせん】(1895m)の神への信仰を根源とし発展した。醍醐寺三宝院を開いた理源大師聖宝【しょうぼう】により弥山の山中に弥山大神の神祠が創建され、やがて山麓の行場にも弥山大神の影向【ようごう】希求して神祠が設けられ、さらに天ノ川の清流の竜神がまじわって弁財天の信仰を生み出したと推定される。天川弁財天の成立は十二世紀頃ではないかと推定される。




天河大弁財天社境内

参拝したのは2008年7月20日、朝から沢山の人々が参拝されていた。
社殿御造営20周年記念式典が開催されている時期と重なってしまったのだ。
60年に一度御開帳される秘神、日輪大辨財天神が特別に公開されていた。




拝殿に至る階段

拝殿に至る階段




天河大弁財天社拝殿

拝殿




天河大弁財天社本殿

本殿

祭 神
市杵島姫命【いちきしまひめのみこと】、熊野坐大神【くまのにますおおかみ】、吉野坐大神【よしのにますおおかみ】、
南朝四代天皇の御霊、神代天之御中主神【あめのみなかぬしのかみ】より百柱の神



天河大弁財天社摂末社五社殿 境内掲示

五社殿の御祭神

石段手前より

龍神大神【りゅうじん】
弁財天の化身なる龍神の神

大将軍大神【だいしょうぐん】
八ツの社の内森本神社ご祭神

大日[雨/口口口/女]貴神【おおひるめのむち】
天照大御神の御別名

天神大神【てんじん】      菅原道真公

大地主大神【おおどころぬし】 琵琶山の地主守神



斎灯殿 境内掲示

千年の灯 斎灯殿

御祭神
中殿 大弁財天尊
   市杵島姫命

右殿 不動明王尊
   火之迦具土神

左殿 神変大菩薩尊




磐座

五社殿の前にある(イノコ石?)


磐座


        拝殿に至る階段の登り口右手にある(名称不詳の石?)→
磐座

境内掲示

天石の云われ

大峰弥山を源流とする清流は天の川にそそがれ坪内(壺中天)で蛇行し、その形は龍をしのばせる。
鎮守の森、琵琶山の磐座に弁財天が鎮まり、古より多くの歴史を有す。
この地は「四石三水八ツの社」と言われ、四つの天から降った石三つの湧き出る清水八つの社に囲まれし処とされ、神域をあらわす。
その内三つの天石を境内に祀る。

「四石三水八ツの森」について「吉野−悠久の風景」には以下の様に書かれている。
四石:イノコ石、玉石、ダムダ石、もう一つは不詳
三水:大井(オオイ)、中井(ナカイ)、上井(カミノイ)
八ツの杜:舟丘杜【ふなおかのもり】、谷口杜、森本杜、韋駄天杜【いだてん】、聖天杜【しょうてん】、橋立杜【はしだて】、大鳥居杜、花折杜【はなおれ】

もう一つの説として
四石:イノコ石、ダムダ石、天石、名称不詳
三水:大江、水上の井、シロ江
八ツの杜:舟丘杜、谷口杜、森本杜、韋駄天杜、聖天杜、花折杜、八坂杜、もう一つは大弁財天社の鎮座する琵琶山か?






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home   作成:2009.05.10