大笹原神社【おおささはら】(滋賀県野洲市大篠原)

参道入り口

参道の奥、左手に境内がある



参道掲示

国宝 大笹原神社
御祭神
須佐之男命・稲田姫命・八柱御子神
宇多天皇・敦實親王【あつみしんのう】・佐々木高綱公

須佐之男命は、天照大御神の弟神で人身上の悪疫悪病を除き 健康と幸福 良縁 縁組 方除け 厄除けの、神として霊験が広く知られた信仰を集めている。


重文 篠原神社
御祭神
石凝姥命【いしこりどめのみこと】 比賣命【ひめのみこと】

オキナ夫婦この地に斎場を撰び高祖天神に献じ、これより鏡餅と称せられる世に篠原もちと称するはこの事なり、その子孫石凝姥命比賣命の霊を祀り当町氏神地主の神となし、餅の宮と称え奉る。

主なる行事
例祭     五月五日
祇園祭    旧六月十五日
いもち送り  七月土用三郎日
新嘗祭    十一月第四日曜日
歳旦祭    一月一日
元始祭    一月三日
新年祭    旧一月二十日
古式天王神事 旧一月二十日


拝殿

拝殿




本殿

左、境内社篠原神社  右、大笹原神社本殿


境内掲示

大笹原神社【おおささはらじんじゃ】
 本殿は国宝で室町時代(一四一四年)に岩倉城主馬淵定信が再建したものです。京都の金閣寺より十年後に建築され造りは三間社入母屋檜皮葺【さんけんしゃいりもやづくりひわだぶき】、特に彫刻が優秀で東山文化の粋であります。
 本殿に向かって左の建物は重文、春日造りの篠原神社で「餅の宮」とも呼ばれ鏡餅の神が祭られています。
 鏡餅発生の地といわれるこのあたりは全国でも名高い篠原餅の産地で、平安時代より栄えた宿駅「篠原」では東山道(のちの中山道)を行きかう旅人の腹をモチ続け保存食またお土産品として販売しこの辺一帯が餅の名物となりました。
 本殿右の池は寄倍【よるべ】の池と呼ばれ池というより水深が深い底なし沼であります。その昔、水不足から神輿を二基沈めて祈願したところ、いかなる日照り続きであろうとも涸れることなくたえず満水になっているといい伝えられています。

野洲市観光物産協会



国宝 大笹原【おおささはら】神社本殿
明治三十四年八月二日指定
大笹原神社は、寛和二年越智諸実が社領を寄進し、社殿を造営したと伝えられ、祭神は須佐之男命【すさのおのみこと】ほか六神を祀る。
現在の本殿は、棟札より応永廿一年(1414)に建てられたことがわかる。形式は三間四方に一間の向拝を付けた入母屋造【いりもやづくり】本殿である。
装飾性に富む、華麗な本殿としては県内では屈指のもので貴重な建物である。

重要文化財 大笹原神社境内社篠原神社本殿
昭和六年一月十九日指定
この本殿は石凝姥命【いしこりとめ】を祀る。
小屋内に棟札【むなふだ】があって応永卅二年(1425)に建てられたことがわかる。形式は一間社隅木入り春日造【いっけんしゃすみきいりかすがづくり】。小社ながら形態の優れた境内社本殿である。

昭和六十三年三月
滋賀県教育委員会



摂末社

摂末社




八角注の珍しい鳥居

八角柱のめずらしい鳥居
背後は寄倍【よるべ】の池。どっしりとした本殿とこの池が当社を印象づけている。




寄倍の池【よるべのいけ】

境内掲示

寄倍の池
この池は沼であって、水深極めて深く近郷にその類をみない。
いかなる昊天と雖も常に満水して涸れた事がない。
往古御神輿二基を打沈めたが、今以て池底に沈んでいる。




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home   作成:2011.04.15