市杵島神社【いちきしま】(三重県名張市中知山)

市杵島神社境内

左端の社名標には「辨天社 市杵島神社」の文字




社殿

社殿




社殿内部

社殿の内部に弁天様の像がありました。また、像の背後には扉の様なものが見えます。
弁天様の像は、お寺の前立御本尊に相当するのかも知れません。


古事記によりますと、伊耶那岐命【いざなぎのみこと】に追放された須佐之男命は、高天の原【たかまのはら】にいる姉の天照大神に会いに行きます。高天の原を奪うために彼が来たと思った天照大神は、男装・武装して須佐之男命を迎えます。ここで、須佐之男に謀反の心が無いことを証明するために、天の安河【あめのやすかわ】をはさんで誓約【うけい】が行われるのですが、まず最初に天照大神は、須佐之男命が持っていた十握の剣をもらいうけ、三つに折って、天の真名井【あめのまない】で振り清めて、よく噛んで吐き出したところ息吹が霧となって三女神となります。
その三女神とは、
多紀理毘売命【たきりびめのみこと】またの名を奥津嶋比売命【おきつしまひめのみこと】、
市寸嶋比売命【いちきしまひめのみこと】またの名を狭依毘売命【さよりびめのみこと】、
多岐津比売命【たぎつひめのみこと】
宗像【むなかた】三神とも言われる。

社名の「市杵島神社」から、当社の祭神はこの市寸嶋比売命【いちきしまひめのみこと】ではないかと推察します。
「辨天社」という記載があることから、本来は弁才天が祀られていたのかもしれません。弁天様と市寸嶋比売命とは同体と考えられております。

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home   作成:2008.01.04