縁空彫 縁空彫拡大


円空彫です。
頭の上に龍らしきものが顔を出しており、善女竜王像と思われます。
三十代前半の頃、飛騨高山で見つけました。
「お! いいのがある。」
価格を見てまたびっくり。今思い出しても安い買い物でした。


今、円空展のテキストを引っ張り出して読んでいる。
1632年、円空は美濃国に生まれている。徳川三代将軍家光の時代である。
1661年(30歳)、「この頃、習作的諸像を残す」とある。
1666年(35歳)、北海道に渡っている。
1676年(45歳)から1679年(48歳)にかけて全国行脚遊行し、四国、九州に足を伸ばしている。
名張の近辺に足跡を残していないか調べると、1671年(40歳)、「大峰修行、大和巡り、法隆寺で法相宗血脈を受く。」とある。吉野の天川村にも行った可能性があるそうだ。1674年(43歳)再度大峰山に出むいている。「大峰からおそらく熊野を経て志摩へ出る。」とある。
1695年(64歳)7月15日入定。

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home   更新:2015.08.25 作成:2006.12.31