名張市井手の山ノ神

井手の山ノ神

稲荷神社の参道脇に山ノ神碑はある




山ノ神碑と鍵

碑の回りには、福俵を付けた鍵(ウツギの枝)が掛けられている




山ノ神碑と福袋

山ノ神碑には「山神」と刻印されている

正月を迎える諸行事の中で、ウツギの枝や福俵を用意する。ウツギの枝は、家族の男性の数だけ山に入って取ってくる。枝を鍵の形に残して束ねる。福俵はワラを俵状にして、両端を三つ編みにして輪にする。ワラの中には3cm程の川原石を入れる。全体が50cmほどの大きさになる。福俵も家族の男性の数だけ作る。この他、石を詰めない福俵も用意し、帰りに家族の男性の数の小石を入れ、樫の小枝を付けて持ち帰り、1年間神棚に供える。また、直径5cmほどでカメの頭と手足を象った餅を碑に供え、「西の国の糸綿、東の国の銭金、伊賀の国の麦米、うちの蔵に引き寄せよ、エンヤ、エンヤ」と唄ってウツギを周囲の木の枝に引っ掛け、山ノ神を引き寄せる。

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写真:2007.05撮影
home  更新:2010.02.28a 作成:2007.06.10