元伊勢内宮皇大神社【もといせないぐうこうたい】(京都府福知山市大江町)
圧倒されるような迫力を感じる神社です。左右に脇宮を従えた大きな本殿、その周りを多数の末社が囲んでおります。
大層な垣などは無く、本殿に近づくことができるため、さらに大きく感じました。
参道入り口の社名標
石段の上にある巨木は麻呂子杉。聖徳太子の弟麻呂子親王お手植えの杉で、英呉【あご】、軽足【かるあし】、土熊【つちぐま】という三人の賊を討つため祈願したみしるしと伝えられる。もとは三本あったが、二本は落雷などで枯死した。 |
祭神 奇岩窓神【くしいわまどのかみ】 豊岩窓神【とよいわまどのかみ】 |
境内看板 元伊勢の厄神さん 御門【みかど】神社 元伊勢の厄神さんは、天岩戸で 天照大神をお護りしたトヨイハマ ドの神で、わが国の厄除神の本宗 です。八方除の神。御社殿は、天 地根元造、竹の御柱という古式造 です。 節分に厄除祭を行い、三鬼打、 カワラケ割り神事などを行います。 金のなる石は、石で打つと金の 音が鳴る奇石【くわいし】です。 元伊勢内宮 皇大神社 |
三鬼打:人に災いをもたらす三鬼(病気・陰鬼・貧鬼)を、豆を撒いて神前に追い込み、
お祓いをして元気・陽気・富貴のお多福に変身させる厄除け神事。
このあと場所を御門神社前に移して、カワラケ割り・布八つ裂き神事が行われる。
金の鳴る石 小石でたたくとカーンカーンと金属音がする。 |
この場所でカワラケ割り神事が行われる |
拝殿
珍しい黒木鳥居
脇宮 右殿(向かって左) 栲機千々姫神社 祭神 栲機千々姫命【たくはたちぢひめのみこと】 |
脇宮 左殿(向かって右) 天手力雄神社 祭神 天手力雄命【あめのたぢからおのみこと】 |
本殿 祭神 天照皇大神【あまてらすおおみかみ】 |
境内看板 元伊勢内宮 皇大神社 (御祭神) 天照皇大神【あまてらすすめおおみかみ】 (御由緒) 人皇第十代崇神【すじん】天皇三十九年(紀元前五十九年)に「別に大宮地【おおみやどころ】を求めて鎮め奉れ」との皇大神の御教えに従い、永遠【とわ】にお祀りする聖地を求め、皇女豊鍬入姫命【とよすきいりひめのみこと】御杖代【みつえしろ】となり給い、それまで奉斎されていた倭の笠縫邑【かさぬいむら】を出御【しゅつぎょ】されたのが、いま(平成二年)を去る二千四十九年の遙かな昔であった。 そして、まず最初にはるばると丹波(のちに分国、当地方は丹後となる)へ御遷幸【ごせんこう】になり、その由緒により当社が創建されたと伝えられている。 皇大神は四年ののち倭へおかえりになり、諸所(二十余か所)を経て、五十四年後の人皇第十一代垂仁天皇二十六年に、伊勢の五十鈴川上(いまの伊勢神宮)に永遠に御鎮座になった。 しかし、天照皇大神の御神徳を仰ぎ慕う崇敬者は、ひき続いて当社は伊勢神宮の元宮として「元伊勢(内宮)さん」などと呼び親しみ、いまに至るも庶民の篤い信仰が続いている。 (例祭日) 四月二十六日 (恒例祭事) 元旦祭 一月一日 節分祭 二月三日 立春祭 二月四日 八朔祭 九月一日 |
本殿右(東側)の末社群 |
本殿背後の末社群 |
本殿を囲むように末社群が並んでおります。吉田神社の大元宮(京都)をスケールアップした感じ。
HP「丹後の地名」のSaitohKiichiさんが自ら調査された末社名は以下の通りです。(転載許可を頂きありがとうございました。)
齊宮神社・曲玉神社・三日月神社・松尾神社・籠守神社・玉依姫神社・浦嶋神社・出雲神社・三上神社・少童神社・鹿児島・與止日女神社・八坂神社・玉祖神社・大山祗神社・厳島神社・田村神社・三島神社・鹿島神社・由良姫神社・中山神社・龍田神社・廣瀬神社・大国魂神社・都佐神社・日吉神社・鏡作神社・大神神社・祓戸神社・気比神社・興玉神社・物部神社・宇佐神社・貴船神社・石上神社・大原神社・国御柱神社・天御柱神社・日前神社・瀧原神社・伊佐奈美神社・伊佐奈伎神社・荒祭神社・月読神社・伊雑神社・風之神社・大鳥神社・若狭彦神社・倉稲魂神社・伊射浪神社・香取神社・南宮神社・気多神社・箱崎神社・白山神社・吉備津神社・杵築神社・枚岡神社・新良神社・玉前神社・水無神社・宇倍神社・高良神社・氷川神社・寒川神社・敢国神社・愛宕神社・洲崎神社・春日神社・高瀬神社・出石神社・二荒山神社・住吉神社・砥鹿神社・倭文神社・加茂神社・大年神社・浅間神社・梅宮神社。(左手【西】から順に記載)これがぐるっと本殿を取り囲んでいる。本殿の向かって右手に手力雄神社【脇宮】・左手に栲機千千姫神社【脇宮】。その手前右手に三女神社。左手に熊野神社。右手外に磐長比売命神社・その奥に天龍八岐龍神社。手前に御門神社。
(HP「丹後の地名」/「元伊勢宮」/「皇大神社(大江町内宮)」を参考とさせて頂きました。)
home 作成:2007.05.15