雄神神社【おが】(奈良県奈良市都祁白石町)
参道入り口
参道
建物は拝殿の様に見えるが、「神饌所」と書かれた木の札がかかっていた。
中央の額には「雄神神社」の文字。
この建物の奥に本殿は無い。
白石の東方にある雄雅山【おがやま】を御神体とする神社だ。
雄雅山は禁足地になっている。
頂上には窟があり神使の黒い大蛇が住むという。当社は「三輪さんの奥の院」といわれている。(『都祁村史』)
雄雅さんは蛇であるともいう。(『日本の神々4』)
この写真では判りにくいが、鳥居の前に二対の狛犬がある
祭神:出雲健男命【いずもたけおのみこと】
『式内調査報告・第三巻』には、延喜式内社出雲健雄神社の可能性を持つ神社に数えられている。
(他、石上神宮の摂社出雲建雄神社とする説、都祁藺生町【いう】の葛神社とする説、不明とする説等がある。)
境内
やすんば
小さな島の様に水田に浮かぶ叢林は、やすんばと呼ばれ、雄神さんが国津神社にこられるときに休む場所とされる。その樹木を切ると祟るといわれている。
雄神神社と国津神社(写真中央奥に見える杜)を結ぶ道路の北側に三箇所、南側に一箇所ある。
やすんばの伝承は、雄神神社の祭神と国津神社の祭神が密接な関係を持っていたことを示している。
国津神社側から見たやすんば
国津神社に最も近いやすんばだけが今も完全な姿をとどめているという。
背後の山は雌神山【めがやま】。右手に雄神山【おがやま】があるのだが、写真撮るのを忘れました。(泣)
雄神山と雌神山を合わせて野野上岳という。
home 作成:2015.07.17