石見鏡作神社【いわみかがみつくり】(奈良県磯城郡三宅町石見)
入り口付近より拝殿を望む
拝殿
本殿 |
徳松大神 |
拝殿の後ろには三社お祀りされている。(参道の石燈籠には「三社御宝前諸願成就」の文字が刻まれていた。)
徳松大神と書かれた祠には狛狐さんがおり、お稲荷様なのだろう。
境内掲示
石見鏡作神社
平安中期に著された延喜式にも当社の名が見られ大字石見の氏神として古き由緒ある神社である。
鏡作神社の由来は、古事記にある天の岩戸神話に天照大神が天の岩戸にこもられ困った神々が相談し、天の香久山の榊の中枝に吊り下げた八咫鏡【やたのかがみ】云々とあるが、その鏡を鋳造したのがこの神社の祭神石凝姥命【いしこりどめのみこと】である。よって、鏡作神社と呼ばれるようになった。そして、鏡作工人の祖人とされている。鏡作神社がこの地にあるのは、日本神話の歴史上大切な誇りとすべき神社である。
三宅町教育委員会
三宅町史には、「境内社に天照皇太神を祀る天照大神社、天児屋根命を祀る春日神社、菅原道真公を祀る天神社がある。」と書かれている。また石見の区有文書中に、「嘉永五壬子【みずのえね】年四月吉日、天満宮、三社明神、白髭明神、牛頭天王、屋根替修理上下遷宮諸式入用御膳等之控帳」や「三社明神年明細帳、和州式下郡石見村役人、宝暦六年十一月日改之」などの文書があると書かれている。「白髭明神」とあるのは下記の白髭神社のことと考える。
写真左奥、電信柱のあるところが鏡作神社の参道入り口。
写真右鳥居の見えるところが白髭神社。
二つの神社がまとめて玉垣に囲われているが、『三宅町史』によると、白髭神社はもともと鏡作神社の境内社の一社とのこと。
白髭神社
「御祭神は不詳とされているが、滋賀県にある元県社白髭神社や、各地に鎮座する白髭明神から考えて、
おそらく猿田彦神は猿田彦神であろう。その御神徳は道神とされている。」(『三宅町史』より)
祠が二つあるが、道祖神を二つお祀りされているのだろうか?
右手の大きい祠には可愛い神殿狛犬?が見える。
狛犬クローズアップ
写真:2018.04撮影
home 作成:2018.05.23