八柱神社【やはしら】(三重県名張市鵜山)
境内入り口 |
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参道入り口 |
拝殿
祭神 五男三女神 正勝吾勝勝速日天忍穂耳命 【まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと】 天菩日命【あめのほひのみこと】 天津日子根命【あまつひこねのみこと】 活津日子根命【いくつひこねのみこと】 熊野久須毘命【くまのくすびのみこと】 多紀理比賣命【たぎりひめのみこと】 市木島比賣命【いちきしまひめのみこと】 多岐都比賣命【たぎつひめのみこと】 天児屋根命【あめのこやねのみこと】 天乃迦具土命【あめのかぐつちのみこと】 大山祇命【おおやまつみのみこと】 |
鵜山の氏神として古くから現在地に鎮座しております。
明治39年8月30日区内の山神社4社を合祀。
明治41年2月11日に境内社春日神社とともに薦生の中山神社に合祀されました。
昭和22年に復祀して松生氏の旧鎮守春日社に祀る。
昭和24年5月、旧社地に社殿を造営する。
「三国地誌」「伊水温故」とも「八王子」と書かれているそうです。江戸時代は八柱よりも八王子の方が通称であったようです。
鵜山の八柱神社には、五男三女神の個々の神名が列記されておりました。八柱の神は、天照大神【あまてらすおおみかみ】と須佐之男命【すさのおのみこと】が誓約【うけい】を行った結果生まれた神々です。
古事記によりますと、伊耶那岐命【いざなぎのみこと】に追放された須佐之男命は、高天の原【たかまのはら】にいる姉の天照大神に会いに行きます。高天の原を奪うために彼が来たと思った天照大神は、男装・武装して須佐之男命を迎えます。ここで、須佐之男に謀反の心が無いことを証明するために誓約【うけい】が行われるのですが、その方法が実にややこしい。
天照大神は須佐之男命が持っていた十握の剣をもらいうけ、三つに折ってよく噛んで吐き出したところ息吹が霧となって三女神となります。
須佐之男命は天照大神が身に付けていた勾玉をもらいうけ、噛んでは吐き出し、噛んでは吐き出したところ息吹が霧となって五男神となります。
天照大神は、「五男神は私の勾玉から生まれたのだから私の子で、三女神はおまえの剣から生まれたのだからおまえの子だ。」と断定します。
須佐之男命は、「私の心に偽りが無いから、三女神が生まれた。私が勝った。」と断定します。
「なんでそうなるの」の説明はありませんが、天照大神も須佐之男命もお互いにその結果を納得されております。
写真:2007.03撮影
home 作成:2007.06.09