三柱鳥居【みはしらとりい】
木嶋座天照御魂神社【このしまにますあまてるみたま】 (京都府京都市右京区太秦) |
上部から見て正三角形になるように明神鳥居を組み合わせた形になっており、変わり種鳥居の最右翼です。 京都でも屈指の古社にこの鳥居があるのですから、ますます興味がわいてきます。 中国に伝わったキリスト教ネストリウス派の影響を受けたものとか、老人の安座姿をあらわしたものとか色々説があるようですが、 私は大和岩雄氏が「秦氏の研究」(大和書房)に書かれていた説にひかれます。 |
大和岩雄氏は、この三柱鳥居は冬至・夏至の朝日・夕日を遙拝するためにあるとする。 冬至において、朝日は稲荷山から昇り夕日は愛宕山にしずむ。夏至においては、朝日は四明岳から昇り夕日は松尾山にしずむ。 北にある双ヶ丘を含め、これらの山は秦氏の聖地であるとのこと。
大神教会(奈良県桜井市三輪)にある三柱鳥居
境内掲示 三柱鳥居 通称 ムスビ鳥居 ヒフミ鳥居 宇宙の元霊神【もとつみたまのかみ】の三つの神理に参入する特殊な鳥居であります。わが国の神典、古事記の冒頭に天地の初發の時高天原に成り坐せる神の御名は天之御中主神、次に高御産巣日神、次に神産巣日神と書かれ、此の三柱の神は、みな独神成りまして身を隠し給ひきとあります。 此の三柱の神は造化の三神とたたえる大神さまであり此の神格の三位一体の深渕なる神理を感得し、尊いご神縁に結ばれるのが此の鳥居であります。どうぞ心身を清浄にしてお通り抜けて下さい。 |
神明系の三柱鳥居です。
home 更新:2008.08.09b 作成:2005.06.02