御食神社【みけ】(三重県伊勢市神社港【かみやしろこう】)
境内入り口
堀を渡ると境内。右手に池がある。
境内
手前に船の形をした手水鉢、伊勢鳥居の奥、玉垣内に本殿
玉垣内に本殿
『お伊勢まいり』(神宮司庁 監修 編集)によると、当社は豊受大神宮摂社十六社の内の一社である。倭姫命に御水を奉った老人の霊を水戸御饗都神【みとのみけつかみ】として祀るとある。
『お伊勢さん125社めぐり』には、古来この港口から揚がった海産物の御料を神宮に調進する御饌の神を祀ってきたとある。祭神水戸御饗都神の水戸とは、水の入り込んだ港のこと。『倭姫命世紀』に鷲取老翁【わしとりのおきな】が倭姫命に清水を奉り、その功績を賞して水饗【みけ】神社を定められたのがこの神社の起源とある。
当社のすぐ東側にある港
境内入り口の掲示
神社港【かみやしろこう】歴史散策ガイド(15)
御食【みけ】神社(辰の宮)
外宮摂社であり、神社港の氏神です。
寛文3年(1664)330年前に再興された。
貞享元年(1684)310年前に氏神となった。
祭神は 速秋津比子命【はやあきつひこのみこと】
速秋津比売命【はやあきつひめのみこと】の二柱を祀る。
中世の竜神信仰に結びついて地元は「辰の宮さん」「辰神さん」と親しんでいる。
正月早々の辰の日に辰の井(最下位に写真)のお水を受ける信仰が残っている。火難水難を除くという初辰行事です。
NPO法人 神社みなとまち再生グループ
正面右手より本殿を望む |
御神木 |
聖石
聖石
二つの聖石があったが、祭神は確認出来なかった。
辰の井
『お伊勢さん125社めぐり』をガイドブックとし、近鉄伊勢市駅から歩いて河原淵神社 → 菅原神社 → 河原神社 → 二木神社 → 志宝屋神社と巡って最後に辿り着いたのが当社だった。HPにまとめていて、参拝してから8年近く経過していることに驚く。堀と池と舟形の手水鉢のある神社という印象は記憶の中にずっとあった。それからもう一つ、当社にたどり着いた時は結構疲れていたことも記憶にある。カメラの三脚は荷物として仕方がなかったにせよ、靴はもっと適切なものを履くべきだったと大いに後悔した。当社から伊勢市駅まで歩く元気はもう無くて、最寄りのバス停で長い時間を待ってバスに乗ったのだった。この日から約半年後、今は日課となっているウォーキングを始めたのだった。
写真:2012.03撮影
home 作成:2020.01.19