宇太水分神社【うだみくまり】(奈良県宇陀市菟田野古市場)

一の鳥居

一の鳥居




二の鳥居

二の鳥居

式内の水分神社は五社ある。その内四社が奈良に存在する。(大和四水分)
宇太水分神社、葛木水分神社吉野水分神社都祁水分神社で、東西南北に分布する。
式内大社宇太水分神社は論社が三社あり、当社はその一社である。
「日本の神々4」には、当社が最も有力との記述がある。
玉岡水分神社、玉岡上宮、西殿上宮、上の水分社とも呼ばれる。




拝殿より本殿を望む

拝殿より本殿を望む




本殿

御祭神
天水分神【あめのみくまりのかみ】(第一殿)
 速秋津彦命【はやあきつひこのみこと】(第二殿)
国水分神【くにのみくまりのかみ】(第三殿)

組物の彩色

本殿組物の彩色




社殿

左より、拝殿、第三(本)殿、第二(本)殿、第一(本)殿、春日神社、宗像神社
(本殿三棟は国宝、春日社、宗像社は重要文化財に指定されている)




金刀比羅神社

境内社 金刀比羅神社




恵比須神社

境内社 恵比須神社




有霊石 境内掲示

有霊石 
 この石は当社の霊山高見山(高水山)に雲かかりして降臨される水分大神を遙拝し、遠く東は伊勢の大神日の神を拝する遙拝石で古く昔は雨乞祈願をされた神聖な所でした。



「日本の神々4」によれば、この石は「山の神」とも呼ばれ、高見山遙拝の霊石と伝えられているそうだ。また、昔女人が丑の刻参りをしたとき、この石に人形を打ちつけたが釘が入らず(そりゃそうだ)、そばにあったケヤキの木に打ちつけたところ、釘がすうっと入り願いがかなったという。弁慶の力石であるとも伝えられている。

「奈良県史5 神社」に、当社の起源は、古代人が高見山を神体山として仰いだことに始まるとの記述がある。
高見山は標高1249mで、宇陀、吉野、伊勢の分水嶺である。(そのピークは名張からでも望むことが出来る。)
ピラミッド形をした美しい山様は、甘南備山にふさわしい。
私も若い頃三度登りました。高見峠から二度、東吉野村平野から一度です。平野にも水分神社があります。



境内から一の鳥居方面を見る

境内入り口方向を振り返る




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home   作成:2011.01.01