甲可日雲宮【こうかひくものみや】(滋賀県甲賀市土山町頓宮)

『神道五部書』の一つ『倭姫命世記』によりますと、伊賀国敢都美恵宮の次に倭姫がとどまられたのは甲可日雲宮とされております。

宮入り口

入り口




参道

参道、と言うか、杜と言うか・・・




社殿

社殿




参拝を終えて、社殿を後にする。
付近には茶畑が広がっている。鳥居の前の道を右手に取ると、直ぐ側に垂水頓宮跡がある。


この甲可日雲宮を名乗る神社は当社以外にも甲賀市内に数社あります。『倭姫命世記』の「淡海ノ甲可ノ日雲宮ニ遷りたまひ」という記述だけでは、倭姫がとどまった地を絞り込むことは難しいようです。当地には、倭姫に関する以下の伝説があるそうです。倭姫がこの地に渡られたとき、土地の甲賀翁が倭姫に冷泉を献じたという「御場泉【おんばせん】旧跡」がある。御場泉は水量豊かな泉であったので、近くに多くの建物が築かれた、その「御殿跡」がある。近くにある竜樹神社は野洲川に接して建っているが、その河原に倭姫の禊所と伝える場所がある。

日本書紀の倭姫遷宮伝説に関する記述は、倭姫は宇陀の篠畑から近江の国に入り美濃をめぐって伊勢に至ったという、ごく簡単なものであります。


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home   作成:2010.03.14