深窓の狛犬

現在狛犬は、境内の入り口や拝殿の前辺りに生息している場合が多い。しかし元々は、清涼殿の天皇の御座近くに生息していたのだ。枕草子に「しし、こまいぬ、み帳の前にしつらひすゆ」とある。御前に狛犬が置かれていたのは、平安中期まで遡ることができる。順徳天皇(生年1197年〜1242年没)の禁秘御抄【きんぴみしょう】には、「獅子・狛犬は帳の前の南北にあり、左は獅子」とある。一般の神社の神前にも置かれるようになったのは平安時代末期からで、はじめは神殿の大扉の左右に置かれていた。その後時代とともに、拝殿の前、鳥居の前というように外の方へ出てきた。(『日本史小百科 神社』)

斎王居室にいる狛犬

斎宮歴史博物館に展示されていた斎王居室復元模型(実物大)


斎王居室の狛犬吽形 斎王居室の狛犬阿形

斎王の傍に置かれていた狛犬




談山神社【たんざん】 奈良県桜井市多武峰

談山神社の神殿狛犬吽型 談山神社の神殿狛犬阿型

談山神社の境内にある神廟拝殿の中に生息しております。
社殿の中にいる狛犬はなかなか見られないので、お目にかかれてラッキー!!
写真:2016.11撮影




上御霊神社【かみごりょう】 京都市上京区上御霊竪町

上御霊神社の神殿狛犬吽型 上御霊神社の神殿狛犬阿型

写真:2013.05撮影
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地主神社【じしゅ】 京都市東山区清水

地主神社の神殿吽型狛犬 地主神社の神殿狛犬阿型

吽形の狛犬に角があることと、たてがみの色が阿吽それぞれ上御霊の狛犬と同じだ。今頃気づいた。
写真:2005.05撮影
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高台寺綱敷天神の神殿狛犬 高台寺綱敷天神の神殿狛犬

高台寺にある綱敷天神(祭神:菅原道真公)の神殿狛犬




「『深窓の狛犬』ってなんやねん?」
「お宮さんへ行く道を半分位登った所に、白っぽい洋館が建ってるやろ。」
「あるけど。話がえらい飛ぶやないか。そう言えば、こないだピアノの音が聞こえてたわ。」
「それそれ。先週やったか、宮さんの階段へトレーニングしに行ったんやけど、髪の長い女の子が2階の窓のカーテンの隙間から外を見ててん。」
「あの家、女の子がいるんやなぁ。」
「目があったらスッとカーテンが閉じたやんけど、中学生か高校生位かなぁ。表札には○○って書いてあったけど、学校で顔見た事ないし名前も聞いた事ないし・・・。」
「私立の学校に行ってんのとちゃうか。」
「その日の夜、勉強しててふと、彼女が巫女さんのかっこして鈴を持って舞ってる姿が頭の中に浮かんできてなぁ。美しかったなぁ」
「『深窓の狛犬』はどこいったんや。」
「『深窓の狛犬』とは、そんな彼女みたいな狛犬やねん。」
「深窓の令嬢みたいな狛犬と言いたいんかいな。あ〜〜長かった。」



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高台寺綱敷天神狛犬写真:2019.04撮影
斎宮歴史博物館展示狛犬写真:2019.12撮影
談山神社狛犬写真:2016.11撮影
上御霊神社狛犬写真:2013.05撮影
地主神社狛犬写真:2005.05撮影
home   更新:2019.12.07b 作成:2016.12.06