黒木鳥居【くろきとりい】

野々宮神社の黒木鳥居

野宮神社【ののみや】(京都市右京区嵯峨野)

黒木鳥居の特徴 

 (1)反り増がない
 (2)島木がない
 (3)笠木が丸太状である
 (4)貫が丸太状である
 (5)額束がない
 (6)柱は2本である
 (7)樹皮がついている

黒木鳥居は、最も原始的で素朴な鳥居です。黒木鳥居の樹皮をはいだら白木鳥居となります。「黒木」【くろき】という言い方は「橡」【くぬぎ】からきたという説もあります。



野々宮神社境内に黒木鳥居に関する説明の看板があり、以下の内容が記載されておりました。(参拝日:2001(平成13)年11月)
日本一
黒木鳥居
黒木鳥居とは樹皮のついたままの鳥居のことで鳥居の形式としては極めて原始的日本最古のものであります。当社は従来より鳥居の用材に「くぬき」を使用して三年毎に立替をしてきましたが近時鳥居に適するくぬきが入手困難となって参りました。そこでなんとか昔の面影を残したいと考えておりました処幸いにも香川県高松市の日本興業株式会社より自然木の鳥居の寄進をうけこのたび建立の運びとなりました。
この「くぬき」は仝社が徳島県剣山(一九五五米)の山麓より切り出し防腐加工を施し、奉製をされたものです。
また鳥居の両袖の小柴垣は「くらもじ」を用い源氏物語を始め謡曲、和歌、俳句などにも表された黒木の鳥居と小柴垣の遺風を残したものであります。

平成五年四月大安吉日
嵯峨野の宮 野々宮神社




伊雑宮の黒木鳥居

伊雑宮【いざわのみや】 神田(三重県志摩市磯部町)




元伊勢外宮豊受大神社の黒木鳥居

元伊勢外宮豊受大神社(京都府福知山市大江町)
元伊勢内宮皇大神社の黒木鳥居

元伊勢内宮皇大神社(京都府福知山市大江町)


前の頁に戻る     home  更新:2011.12.30c 作成:2005.05.22