貴船神社【きふねじんじゃ】(京都市左京区鞍馬貴船町)

貴船神社一の鳥居

一の鳥居
梶取橋(鳥居右手に欄干が写っている)を進めば、ここから貴船神社まで約2km。橋を渡らずに、右手の道を進めば鞍馬寺まで1.5km。
鳥居左手に梶取社がある。




貴船神社抹社梶取社

貴船神社末社 梶取社
祭神:宇賀魂命【うかのみたまのみこと】(古伝では梶取大神【かじとりのおおかみ】)




現本社より、500mほど上流に、奥宮がある。かつては現本社が遙拝所で、奥宮が本社であったと伝えられる。
(「神祇史料」「山城名勝志」など)

貴船神社二の鳥居

二の鳥居




貴船神社の参道石段

参道の石段




桂の神木

84段の石段を登ると境内だ。桂の神木が迎えてくれる。

桂の神木



貴船神社拝殿 貴船神社拝殿

拝殿


貴船神社旧拝殿

旧拝殿(1999年10月撮影)



貴船神社の拝殿と本殿

拝殿と本殿




貴船神社本殿 祭神:高[雨/口口口/龍]神【たかおかみのかみ】

別伝では、闇[雨/口口口/龍]神【くらおかみのかみ】、罔象女神【みずはのめのかみ】など諸説があるが、いずれも水の神であり、吉野の丹生川上神社上社中社下社の祭神でもある。
また、貴船、鞍馬地域一帯の地主神でもあった。
弘仁九年(818年)以前は、朝廷による祈雨止雨の奉幣は大和の丹生川上神社に対してなされていたが、平安京を中心に新たな祈願社が求められ、鴨川上流に鎮座する当社が選ばれたと考えられる。以後当社への祈雨止雨の奉幣は、枚挙にいとまがない。

社伝(「御鎮座縁起」)によれば、「神武天皇の皇母玉依姫命【たまよりひめのみこと】は、雨風の国潤養土の徳を尊び、その源を求めて、黄船に乗り浪花より淀川、鴨川を遡り、その川上貴船川の上流のこの地に至り、清水の湧き出づる、霊境吹井【ふきい】を認めて、水神を奉斎す」とある。

「黄舩社人舌氏秘書」【きふねしゃじんぜつしひしょ】の中の「気生根大明神奥ノ社ノ考」には「反正天皇【はんぜいてんのう】の御代、黄なる船に乗る神あり。その神はまず、浪花の津に寄り、『我は、天皇の母なる玉依姫なり。風雨を司り、国をうるおし、土を養い、また諸人の数々の願いを聞き届けるために示現するものである。我が船が留まる処に祠を造るべし』と言い終えると、姫神は再び船に従って、尼崎に寄り、海に入り、そして河に至り、宇治川を遡り、鴨川に移り、ついに奥岸に着き、船を止めた。姫神と御伴の神々は岸より上がり、その地に鎮座することになった。彼の地の人々はこの黄なる船に乗って海と河を渡ってきた姫神の祠を造り、斎き奉った。この祠を『黄船の宮』と云う。その後、船は龍神と化して、天上に昇った」とある。

奥宮には、船形石がある。玉依姫命が乗ってきた黄船を、石で積み囲んだものと言う。




貴船神社末社鈴鹿社

手前は末社鈴鹿社 祭神:大比古命【おおひこのみこと】(古伝に皇大神宮)
奥に本殿が見える。




キブネギクと貴船神社旧本殿

シュウメイギク(キブネギクともいうそうです)
奥は旧本殿(1999年10月撮影)



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home   作成:2009.09.05