生駒山口神社【いこまやまぐち】(奈良県生駒郡平群町櫟原)

参道入り口 掲示
由緒記
一、鎮在置 奈良県生駒郡平群町大字櫟原
【いちはら】
一、御祭神 素戔嗚命、櫛稲田姫命
一、御祭礼 歳旦祭 一月一日
      祈年祭 二月十一日
      大 祭 十月十日
      新嘗祭 十一月二十三日
      月次災 毎月一日十五日二十八日

一、由 緒
 延喜式生駒山口神社は古は大社にして新嘗祭には勅使参向、朝廷より幣帛献進されるを例とした。古書に伊古麻山口神社と記されてあるが何時の時代よりか不詳なるも現在の神社名を稱【しょう】されるに至った 県下式内社十四神社の一つで瀧の宮の別名がある

一、特殊御神事 御はき築きの祭 九月二十八日
        こうり取りの祭 九月三十日
一、御神域 弐町五反五畝弐拾七歩
      (二五、三七八平方米)
  往古より産業育成、商業?盛の守護神として御神徳顕たかなるを  以て国内に有名である
   延喜式内 生駒山口神社

鳥居の額には「山口神社」の文字、鳥居右手の標柱には、「式内 生駒山口神社」の文字
鳥居左手に「由緒記」の掲示がある。「県下式内社十四神社の一つ」とあるが、「県下式内山口社十四神社の一つ」ということか?




拝殿

拝殿
拝殿入り口には「生駒山口神社」の額が、拝殿内の額には「祇園社」とある。
過去には牛頭天王をお祀りしていた?




本殿、境内社、拝殿

本殿、境内社、拝殿




本殿

本殿
御祭神:素戔嗚命【すさのおのみこと】、櫛稲田姫命【くしいなだひめのみこと】

当社は平群川(現龍田川)の水源の生駒山(胆駒山)の山口に位置する。雨乞いの神として民衆の崇敬を集めていた。天武持統朝の頃、豊作は水神を祀る天皇の徳と呪力によってもたらされるという思想があらわれ、奈良盆地南部の分水嶺の水分神社と、飛鳥・石村【いわれ】・忍坂【おしさか】・長谷・畝傍【うねび】・耳成といった飛鳥周辺の山々の山口神社は、民衆の神から国家的な神へと改変されていった。平安朝には山口神社は奈良盆地の水系の発源地にもひろげられ、この伊古麻山口神社もその一つである。(『日本の神々4 大和』 白水社)




厳島社、皇大明神碑、春日社、八幡社、猿田彦社

厳島社、「正一位 皇大明神」碑、春日社、八幡社、猿田彦社




本殿と大神社

本殿、大神社
稲荷社

稲荷社



戎社

戎社




生駒山口神社駐車場

ナビにまかせて走っていたらこの場所に着いた。写真右手に小さな赤い鳥居が見えた。
(一段上「戎社」の写真に写っている鳥居と同一)
近くを通っておられた女性に確認したら、「この山が山口神社です。」と言われた。



延喜式神名帳大和國に記載の山口神社十四社は以下の通りです。
夜支布山口神社【やぎう】、生駒山口神社【いこま】巨勢山口神社【こせ】、鴨山口神社【かも】、当麻山口神社【たいま】、大坂山口神社【おさか】、吉野山口神社【よしの】、長谷山口神社【はせ】、忍坂山口神社【おしさか】、飛鳥山口神社【あすか】、畝火山口神社【うねび】、石村山口神社【いわれ】、耳成山口神社【みみなし】、都祁山口神社【つげ】



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写真:2023.07撮影
home   作成:2023.09.04