飛鳥坐神社【あすかにいます】(奈良県高市郡明日香村)

境内入り口

参道入口




鳥居の旧額

以前は、額に一枚板を使用していた。(2001年11月撮影)
初めて参拝したのは2001年6月だったが、手水鉢と柄杓を見て「いいなぁ!」、鳥居の額を見て「恰好いい!」と感動したのを覚えている。




陽石・力石・摂末社

鳥居をくぐり階段を上ると、陽石に囲まれた力石が目に付く。その隣は摂末社。
赤い鉄格子には以下の掲示
力石
男の方は左手で女の方は右手で持ち上げると幸福がつかめると云われています。

遠足だろうか、小学生が沢山いた。
右手をつっこんで持ち上げようとした男子は、女の子から「おかまか!」と言われていた。
私もやってみようと右手を出しかけてそっと引っ込め、左手で挑戦。
大ぶりな平べったい石は持ちにくく、2、3回持ち手を変えて幸福をつかむことが出来た。




拝殿

拝殿
拝殿と本殿は丹生川上神社上社から移築されたものである




拝殿より本殿を望む

拝殿より本殿を拝す




本殿一部

本殿

掲示

飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)

御祭神
八重事代主神【やえことしろぬしのかみ】 飛鳥神奈備三日女神【あすかのかんなびみひめのかみ】 大物主神【おおものぬしのかみ】 高皇産霊神【たかみむすびのかみ】

由緒
 当社の創建は定かではありませんが 古典によりますと 当社御祭神の事代主神は「大国主神の第一子で 国譲りの際信頼を受け 父神のご相談にのられました その後 首渠神【いとごのかみ】として八十万の神々を統率し高市に集まり この天高市(飛鳥)に鎮まりました」とあります また 先代旧事本紀には 「大己貴神【おおなむちのかみ】(大国主神)は高津姫神を娶って一男一女を生み その御子神である事代主神が 高市社である甘南備飛鳥社に鎮座されている」と記載されています なお高市とは「うてなの斎場【いつにわ】」と呼ばれ 「小高い所にあるまつりの庭」を意味するといわれています
 また万葉集の中でも「飛鳥の神奈備」は 人々の信仰も篤く「手向けの山」として数多く謳われています
 日本紀略によれば 天長六年(829)高市郡賀美郷【たかいちぐんかみのごう】にある神奈備山から 同郡同郷である現在の地(鳥形山)に神託によって遷座されたことが記載されています また 延喜式神名帳には「飛鳥社四座並びに名神大 月次 新嘗 相嘗」と記され 当時の神社の格付けの中で上位に置かれていたことが伺えます
 古代より 国・民の重要な守護神として この飛鳥に鎮まる当社には氏子はなく 創始依頼代々お護りしてきた神主家は 神主太比古命が崇神天皇より「大神臣飛鳥直【おおみわのあそんあすかのあたい】」の氏姓を賜り 「飛鳥」の姓で今に至っております 初代は 天事代主神から数えて七世に当たることが「世系図」や「新撰姓氏録」に記され 現在の宮司は八十七代目に当たります

御神徳
事代主神には「都味歯八重事代主神【つみはやえことしろぬしのかみ】」・「於天事代於虚事代玉籤入彦厳之事代主神【あめにことしろそらにことしろたまくしいりひこいづのことしろぬしのかみ】」という尊称があり 天地・宇宙に広がる御神徳が 八重に積み重なっている神様です
 家内安全 商売繁盛 開運厄除 夫婦和合 身体健康 生育安全 念願成就等の御神徳があります
 また「むすひの神」として 相ふさわしいものを結びつけるとされる御神徳は 子宝 安産 縁結びの神として全国に広がっています なお「創造・創作の導き神」として芸術に携わる人々の信仰にもつながっています




神楽殿

神楽殿
拝殿と向き合う位置にある。(有名なおんだ祭がここで行われる)




飛鳥坐神社の杜

万葉文化館より飛鳥坐神社の杜を望む(2018年05月撮影)
(建物はおそらく神楽殿)


飛鳥坐神社の杜

甘樫の丘より飛鳥坐神社の杜を望む(2019年2月撮影)
鳥居がかすかに見えます




むすびの神石(陰陽石)

むすびの神石
陰陽石だ。この後、沢山陽石を目にすることになる。




飛鳥山口神社

飛鳥山口神社
祭神:大山津見乃神、久久乃知之神、猿田彦乃神
掲示:飛鳥山は皇室の御料林でもあり、その山神の霊を祭って大和六所山口神の随一として鎮まっていた。  旧社地は不明であるが江戸時代当地に遷座された。


延喜式神名帳大和國に記載の山口神社十四社は以下の通りです。
夜支布山口神社【やぎう】、伊古麻山口神社【いこま】、巨勢山口神社【こせ】、鴨山口神社【かも】、当麻山口神社【たいま】、大坂山口神社【おさか】、吉野山口神社【よしの】、長谷山口神社【はせ】、忍坂山口神社【おしさか】、飛鳥山口神社【あすか】、畝火山口神社【うねび】、石村山口神社【いわれ】、耳成山口神社【みみなし】、都祁山口神社【つげ】





ずらっと並んだ陽石

陽石がずらっと並ぶ




奥の社

奥の社
祭神:天照皇大神、豊受大神
御皇産霊神(巨大な陽石)

奥の社社殿の後ろにある大石:御皇産霊神
御立派!



八坂神社・金比羅神社

右:八坂神社 左:金比羅神社




八十萬神社・八幡神社

左:八十萬神社 右:八幡神社

八幡神社
祭神:応神天皇
【おうじんてんのう】 仲哀天皇【ちゅうあいてんのう】 神功皇后【じんぐうこうごう】
大字飛鳥、大字東山の氏神様 旧社地は大字東山字ハチマンにあり、江戸時代初期に当地へ遷座された

八十萬神社【やそよろずのかみのやしろ】
大国主神が国譲り給へる時、飛鳥ノ神(八重事代主神)は八十万の神を合【あつ】め帥【ひき】ゐて天高市(飛鳥ノ賀美郷)に鎮まり給ひました




摂末社

摂末社




白髭神社

白髭神社
お狐さんがいるが、御祭神は猿田彦命【さるたひこのみこと】?




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掲載写真:2001.11・2008.04・2016.10・2018.05・2019.02
home   更新:2018.05.30a 作成:2016.10.24